一口に空手と言っても、数多の流派が存在します。
各流派の枝分かれはとても激しく、もはや正確な流派数の把握は難しいかと思います。
そこで今回は、空手流派の違いを確認する際に、一番に確認すべき内容を2つだけ記載します。
最初に結論です。
①当てない空手=伝統派空手
②当てる空手=フルコンタクト空手
特に、空手に興味がありこれから始めることを検討している方に必見の内容です。
また、空手関係者の方、ご自身の見解と比べていただき新たな発見があれば幸いです。
それでは、深堀していきます。
空手のルーツ
私の理解では、そもそも空手のルーツは中国拳法です。
中国拳法が沖縄に伝わり、「唐手」と呼ばれる武術に発展しました。
その後に沖縄の唐手が、本州に伝わり、現在の「空手」となりました。
ここは、諸説あるし、沖縄空手が専門の方からすると、異論あるかもしれません。
あくまで私見ですが、中国拳法の諸流派の技を見ると、空手に似た動きが散見されます。
参考書籍は以下です、古い本ですがよくまとまっています。
空手の流派を分類すると大きく2つ
空手の流派は大きく2つに分類できます。
シンプルに、打撃技を
・当てるか
・当てないか
この前提により、体の使い方が全く変わってきます。
伴い、稽古体系も異なってきます。
当てる場合は、「インパクト」という概念が必須です。
当てない場合はいかに速く目的地点に攻撃部位を持っていくかが重要になってきます。
(ただし、私は寸止め空手未経験なので、あくまで私見です)
今回記事では、2つの優劣をつける意図はなく、あくまで、流派の選別という視点から違いを記載します。
①当てない空手=伝統派空手
いわゆる「寸止め空手」です。
相手に当てる前に寸止めし、ポイント制の組手となります。
私は全く経験がないので、メリットを書くことはできませんが、一般的に日本では、以下の4大流派がメインです。
・松濤館
・剛柔流
・糸東流
・和道流
私が所属する「芦原会館」の源流である「極真会館」の創始者の大山倍達先生は、極真会館を開く前は、剛柔流と松濤館の空手を学ばれていたようです。
よって、私にとっても伝統派空手は、源流の位置付けになります。
②当てる空手=フルコンタクト空手
私の所属する「芦原会館」は、フルコンタクト(直接打撃制)の空手です。
攻撃技を直接当てて効かすためには、「インパクト」「フォロースルー」という概念を理解する必要があります。
インパクトは当たる瞬間のこと、フォロースルーとは当たってからの挙動です。
芦原空手では、インパクトの瞬間に力を入れるように、指導されます。
書くのは簡単ですが、打撃技の威力を突き詰めると、とても奥が深いです。
・パワー(筋力)
・体重
・スピード
・タイミング
これらのバランスが重要です。
ちなみに芦原空手の場合は、一定レベル以上の打撃技ができる前提で、「サバキ」と呼ばれる攻防一体のテクニックの習得を目的として稽古しています。

まとめ
今回は、空手流派の違いを確認する際に、一番に確認すべき内容を2つだけ記載しました。
①当てない空手=伝統派空手
②当てる空手=フルコンタクト空手
私が空手流派について質問を受けると、話せば長くなるけど・・・とコメントした上で、最初に今回の2つを説明します。
その後に、伝統派であれば有名な4大流派がある、フルコン空手であれば極真会館が源流で枝分かれが多々あり、私が所属する芦原会館も極真会館からの枝別れ流派であるとします。
厳密に言うと、フルコンタクト空手でも、流派によって技術・稽古体系も違いますので、道場に入門する際には見学をすることをオススメします。

私は、フルコンタクト空手の芦原会館に所属していますが、これから空手を始める方は、道場を検討する際には、まずは、当てるか・当てないか、を確認すべきと思います。
その上で、ご自身の目で見て、続けられそうと思う道場に行かれることをオススメします。
何よりも続けることが、本ブログコンセプトの「生涯武道」に繋がります。
今回は以上です。
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