皆さん、こんにちは!
「ポジショニングによって、すべての攻めができる」
これは、芦原空手の技術書に記載の内容です。
具体的には、以下書籍の、20ページ目左下です。
今回はその理由について考えてみました。
最初に結論です。
(理由)死角からは相手の攻撃が見えないので防御のしようがないため
また、すべての攻めができる具体的なポジションについても記載します。
芦原空手のサバキ技術は、
打たれずに打つ、倒されるずに倒す
を理想とする攻防一体のテクニックです。
今回記事ではその理想形が分かります。
芦原空手(芦原会館)を含む、サバキ系空手の関係者の方、ご自身の見解と比較いだたき新たな気付きがあれば幸いです。
また、今回内容は武道全般に通ずる護身テクニックでもあるので、武道の関係者・興味がある方も是非参考にしていただければと思います。
ポジショニングとは?
まずは、簡単に芦原空手の「ポジショニング」について説明します。
一言で書くと、
相手の攻撃が当たらず、自分が打てる安全な位置に身を移動させる動作
芦原空手では、正面からの打合いは極力避けるべきという理念があります。
正面からの打合いとなれば、体が大きく力が強い者が圧倒的に有利です。
武道の技としては、力がなくても、力のある者に打ち勝つことが理想です。
ポジショニングの位置として、大きく分けると、相手から見て
・斜め
・サイド
・バック(背後)
となります。
厳密にはもっと細かく分けられますが、あくまで分かりやすくする目安です。
すべての攻めができるポジションは?
上述のように一言でポジショニングと書いても、実際にポジショニングで入る位置としては、相手の崩れ方、自分の崩し方(技)によって、様々です。
それでは、
「すべての攻めができるポジション」があるとすればどこか?
私の考えとしては、バック(背後)を取ることです。
死角からは相手の攻撃が見えないので防御のしようがない
想像してみてください。
背後に回られて、全く見えない状態から攻撃されたらどうでしょうか?
防御をしたくても、しようがない状態です。
完全な死角であるバックポジションを取ることができれば、すべての攻め、つまり、どのような攻撃技でもヒットさせることができます。
注意書きとして、芦原空手の稽古で、背後からの打撃技を実際に当てることはないです。
ハッキリいって、危険すぎます。
サバキをしていても、バックを取った時点で勝負ありとなり、ヤメが入ります。
これは、昇段審査のサバキでも同様です。
まとめ
今回は、「ポジショニングによって、すべての攻めができる」理由について記載しました。
(理由)死角からは相手の攻撃が見えないので防御のしようがないため
完全な死角であるバックポジションを取ることができれば、相手は防御不能状態となり、すべての攻め、つまり、どのような攻撃技でもヒットさせることができます。
私が考える「すべての攻めができるポジション」は、バック(背後)です。
現実的に、正対から始める組手・サバキでバックポジションを取ることはかなり難しいです。
ステップワーク、受け、崩し方、タイミング、全ての要素が必要です。
逆に言うと、バックを取られるということは、よほどの実力差があります。
打撃武術において最も有利なバックポジションをとるためにどう動くべきか?
記事を書きながら、これを考えていると楽しくなってきました。
芦原空手の型
技術書
をヒントに、技術の深堀りをしていこうと思います!
このように、達人の技術を深堀りして考えることは、武術の醍醐味であり、ひいては本ブログのコンセプト「生涯武道」にも繋がります!
今回は、以上です。
以下記事も、参考にどうぞ!