立禅で武力が上がる理由 3つ 芦原空手/武道全般 向け

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こんにちは、everkarateです!

私は、立禅を自主トレメニューに取り入れたところ、確実に武力が上がったと感じています。

今回は中国拳法の鍛錬法である立禅により、武力が上がる理由を3つ記載します!

最初に結論です。

①組手時の動きがよくなる

②理想の目の使い方が得られる

③組手時に崩れない下半身が得られる

私の専門は芦原空手(芦原会館)です。

ご自身のサバキ技術に壁を感じている芦原空手の関係者の方(もしくはサバキ系空手)に、有益な内容です!

また、芦原空手はフルコンタクト(直接打撃)制のため、直接打撃系の武道関係者の方も参考になれば幸いです。

最初に注意書きとして、中国拳法を習いにいったことがない私の立禅は、完全な独学です。

具体的には、沢井健一先生、天野敏先生の以下技術書が教材です。

中国拳法流派に入門されている方から見て、検討違いと考えられる箇所もあるかもしれませんが、ご容赦いただければと。

それでは、深堀りします。

目次

立禅とは?

最初に、立禅の方法を簡単に紹介します。

読んで字のごとく、まさに立ってする禅です。

具体的には、以下の体勢をとって、ひたすら立ち続けます。

・歩幅は肩幅よりやや広めで自然体

・手は太い木を抱いているような感じで前に上げる

・目の位置はぼんやり前方を見る(1点を凝視しない)

・足はかかとをほんの少し上げて、膝を内側に少し折り曲げる

・腰は少し落とす

時間については色々と見解があるようですが、空手の鍛錬用として5分~10分程度でも十分に効果があります。

立禅のルーツは、中国拳法「形意拳」の鍛錬法の「站椿(たんとう)」です。

ルーツをたどると中国4000年の鍛錬法となります。

①組手時の動きがよくなる

私が空手の鍛錬として立禅を推奨するようになったキッカケは、芦原空手のサバキ技術です。

具体的には、サバキ技術に対しての「壁」を克服するためです。

私が「壁」と感じたのは、約束組手では思ったとおりの挙動ができるが、「サバキ」となると、どうしてもワンテンポ遅れての動作になってしまい、うまくサバけないことでした。

ワンテンポ遅れるのは何故か?

それは頭で考えてから動いていたためです。

立禅を継続すると、人間の本能が解き放たれるため、体が勝手に動きやすくなります。

結果として(芦原空手の)サバキ、組手時の反応がよくなります。

いくら、約束組手で理想的なサバキの挙動を身につけても、頭で考えて動いている内は、実戦で通用しないことが多々あります。

私の場合、「約束組手・他稽古で身につけた挙動」を、「サバキ・組手」に繋げるために、間を取り持つのに有益な鍛錬が、立禅でした。

②理想の目の使い方が得られる

私が考える組手用の理想の目付は、「遠山の目付」です。

組手(サバキ)の時にはどこを見ているでしょうか?

大半の人は、相手が攻撃で使ってくる部位、または、自分がこれから当てようとする相手の部位ではないでしょうか。

「遠山の目付」とは、組手時に相手の一カ所だけを見るのではなく、遠い山を見るように全体を見ます。

目の位置はぼんやり前方を見る、1点を凝視せずに全体を見る

この目の使い方を組手時に使うと、それが「遠山の目付」になります。

私は、芦原空手の「サバキ」技術を追求するにあたって、できるだけ、自然に、柔らかく、早く、動くことを考えて、目付の重要性を認識しました。

「遠山の目付」ができるようになると、相手の繰り出してくる攻撃がよく見えて、時には予想できます。

結果として、先回りした挙動につながり、組手時の動きが格段にスムーズに、また防御力が上がります。

③組手時に崩れない下半身が得られる

芦原空手の有段者のケースです。

下級者のガチの攻撃に対して、「サバキ」で制圧することになります。

他流派経験者であれば、それなりの打撃力を持っています。

他武道の経験者もいます。

また、掴み合いになる場合もあります。

「サバキ」で、一番NGは、下級者に倒されることです。

KOだけでなく、バランスを崩して転倒すること、もしくは掴まれて投げられること、も含めてです。

立禅をすることで、サバキ・組手時に転倒しにくい、「強靭な足腰」=「組手用の下半身」が得られます。

まとめ

今回は中国拳法の立禅により、武力が上がる理由を3つ記載しました。 

①組手時の動きがよくなる

②理想の目の使い方が得られる

③組手時に崩れない下半身が得られる

独学ですが、立禅を自分の自主トレメニューに取り入れたところ、確実に武力が上がったと感じています。

今回はその具体的な理由として3つ挙げました。

私の専門である芦原空手のサバキ技術を対象として記載しましたが、今回の3つは、直接打撃系であればどのような武術にも通ずる内容です。

ちなみに私の運営する支部道場では、短時間ですが下半身の補強メニューとして、立禅を取り入れています。

下半身の鍛錬で、何故、立禅のような地味な稽古をするのか?

理解している人はほぼいないと分かっています。

今は、理解できなくてもいいんです。

立禅のような素晴らしい鍛錬を知るキッカケを作れただけでも道場としての役割・意義は十分にあります。

最後になりますが、ひたすら立ち続けることが基本の「立禅」は年齢を重ねてもできるので、本ブログのコンセプトである「生涯武道」と非常に相性のいい鍛錬です。

私は、立禅を生涯継続したいと考えています。

今回は以上です。

以下記事も参考にどうぞ。

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