常に柔らかく動く… ための稽古 4つピックアップ 芦原空手/空手全般向け

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いきなりですが、芦原会館の技術動画では、先代芦原英幸館長の「70人組手」があります。

過去のビデオで掲載されていて、今はYOUTUBE等で見えます。

70人組手の最初のナレーションで、以下の説明が入ります。

「常に柔らかく動く。柔らかさはより強力なインパクトを秘めており、相手のどんな変化にも対応できるのである。」

これは、芦原空手(芦原会館)のサバキ技術、ひいてはどのような武道でも通ずる真理と考えています。

パワー・筋力をアップしても、実際の戦闘用の動きでは力を抜く必要がある・・・経験者であれば納得すると思います。

「常に柔らかく動く」ことができれば、武力が上がることに繋がるという視点から、今回は「常に柔らかく動く」ための稽古方法を4選、紹介します。

最初に結論です。

①ストレッチ

②基本稽古

③立禅

④四股踏み

それでは深堀りします。

目次

①ストレッチ

一般的な武術の稽古の前には、ストレッチ(柔軟運動)をします。

空手の場合、柔軟運動は基本稽古前の準備運動のように見えますが、絶対にやった方がいいです。

everkarate

理由は、関節の可動域が増えることです。

関節の可動域が増えると、(本題の)柔らかく動けるようになります。

ケガの防止にも繋がります。

②基本稽古

基本稽古を重ねることにより、各技の挙動を体に染み込ませることができます。

日常生活で、歩くとき、箸を使うとき、等、力んだ動きをすることはまずないです。

これと同じで、空手の基本稽古が体に染み込ますことにより、力が抜けて、インパクトの瞬間への力の集中ができるようになります。

③立禅

今回のテーマの核心になります。

空手の稽古ではなく、補強運動の位置づけですが、非常に重要な鍛錬法です。

everkarate

立禅を鍛錬として続けると、組手等での反応速度が上がります。

反応速度が上がるということは、必然的に柔らかな動きになります。

例として、池の中の鯉に対して、投石すると、石が池に入った瞬間に鯉は散っていきます。

極端な例ですが、立禅を続けるとこれに近い感覚が養われます。

この表現は以下の書籍から引用させてもらってますので参考に。

④四股踏み

今回のテーマのもう一つの核心です。

立禅と同じく空手稽古ではないので補強運動の位置づけです。

everkarate

四股踏みは、股関節を柔らかくできる鍛錬です。

故芦原英幸先代館長も、生前は自主トレーニングに取り入れていました。

私は先代館長のような達人の動きは当然できませんが、

人間離れした動きの源の一つとして、股関節の柔軟さがあるのでは?

と考察しています(…あくまで私見)。

先代館長が股関節の柔軟さの鍛錬のために選んだ稽古が四股踏みと考えると、今回のテーマに則す鍛錬法になります。

まとめ

今回は、「常に柔らかく動く」ための稽古として、4つ記載しました。

①ストレッチ

②基本稽古

③立禅

④四股踏み

最後に注意書きとして、「柔らかさ」=「強さ」ではないです。

ある程度のパワー(筋力)を持った上で、柔らかく動くことが前提です。

いくら柔らかくでも、打撃のインパクト時のパワーがなければ、攻撃は効かないです。

もう一つ言いたいことは、芦原空手(他の空手・武道でもそうかもしれませんが)で一定以上のレベルを目指すとすれば、道場稽古外のメニューを考えて実践すべきです。

今回はそのヒントになれば…との思いもあり、記載させていただきました。

立禅・四股踏みは、通常の全体稽古メニューでは無いですが、私が芦原会館総本部で稽古していた時代、有段者の方が自主トレで取り入れていました。

私が色帯の頃は、何故そのようなメニューを取り入れているのか、全く理解できませんでした。

有段者となり、さらに芦原空手・武道を突き詰めて考えていく過程で、鍛錬方法として挙がってくるようになりました。

このようにレベルアップに応じて、鍛錬方法の理解度が上がってくると、武道が格段に面白くなり、さらに深堀りしたくなります。

武道探求の面白さは本ブログのコンセプト「生涯武道」に繋がります!

面白いから継続できます!

今回は以上です。

以下記事も参考にどうぞ。

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