「小さな力で大きく崩す」そのテクニック 4つ  芦原空手/武道全般 向け

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「小さな力で大きく崩す。ステップ、引きつけ、回転を使って、小さな動きの積み重ねで大きく崩す。」

これは、達人の芦原英幸先生の指導内容です。

今回は、芦原空手の理想である「小さな力で大きく崩す」ための具体的なテクニックについて、考えてみました。

最初に結論です。

①ステップワーク

②引きつけ

③回転

④「ながらの空手」を意識する

これらを使った具体的なテクニック例も記載します。

今回テーマは芦原空手(芦原会館)のサバキの根幹とも言える技術と考えています。

派手さはなく、地味でシンプルなテクニックですが、できるようになれば確実に武力がUPします。

特に、芦原空手を含むサバキ系空手関係者の方、参考になると思います。

また、直接打撃系の武道全般にも通ずる内容でもあるので、格闘技に興味がある方全般に参考にしていただければと。

それでは、順番に深堀していきます。

目次

①ステップワーク

まずはステップにより自分から有利なポジションに移ること、つまりポジショニングです。

ポジショニングの原点は、相手の攻撃の制空権から自分の身を外し、かつ、自分の攻撃が当たる有利な位置をとることです。

↓参考記事↓ ポジショングの稽古方法を記載しました。

②引きつけ

芦原空手の「引きつけ」とは、具体的に、相手の袖口・首などを自分の方によせてきて、密着しながらさらに崩すことを指します。

everkarate

掴みありの空手ならではのテクニックです。

余談ですが、誰もが服を着用している現代社会での実戦(ストリートファイト)においては、掴みのテクニックは持っておくべきです。

芦原空手の原点ストリートファイトで使える空手であるため、掴みのテクニックが発展したものと考察しています。

③回転

崩すことを目的として、相手を回します。相手が回らない場合は、自分から回ります。

芦原英幸先生の言葉を引用します。

「押してダメなら引いてみな、引いてダメなら廻してみな、廻してダメなら自分が廻ってみな。」

空手のみならず、発想の転換が大事と気付かされる名言です。

↓参考書籍 以下書籍では格闘技を日常生活・ビジネスに応用するキッカケが詰まっています。今回の芦原英幸先生の言葉(指導)の掲載もあります。

④ながらの空手

上述①~③の個々のテクニックをマスターした上で、さらに重要なことが「ながらの空手」を意識することです。

everkarate

文字通り、2つ以上の挙動を同時に行います。

具体的には、ステップワークでポジショニングしながら、相手を引き付けて回して崩します。

攻防一体のテクニック:サバキにおいて、「ながら」の挙動がかなり重要です。

↓参考記事 「ながらの空手」について深堀りしました。

具体的なテクニック例

芦原空手では、実は上述①~④の一連のテクニックを早い段階、つまり、白帯から習うことができます。

everkarate

具体的な稽古方法としては、白帯のコンビネーションです

【白帯のコンビネーション】

右前蹴り → 右パンチ → 左パンチ → 左中段回し蹴り → 右ローキック → 右足着地を斜め前に降ろす(ポジショニング) → 右手で相手の袖口を掴み引きつけ → 左手で相手の首を掴んで相手を回し崩す → 左膝蹴り → 右ヒジ打ち

青字を「ながら」の挙動、つまり、同時に行います。

簡単に説明すると、ポジショニングしながら回し受けで相手を崩しています。

基本稽古の「回し受け」はただの呼吸法ではなく、「小さな力で大きく崩す」ために、重要な「技」であることがわかります。

また、芦原空手の技術を突き詰めていくと、基本稽古ありきということもわかります。

まとめ

今回は、芦原空手の理想である「小さな力で大きく崩す」ための具体的なテクニックを記載しました。

①ステップワーク

②引きつけ

③回転

④「ながらの空手」を意識する

これらを使った具体的なテクニック例も記載しました。

なお、今回テーマは、芦原カラテ技術書に、格言として掲載されています。

具体的には、書籍「実戦!芦原カラテ パート1」86ページの「芦原カラテ格言集」です。

↓ 実戦!芦原カラテ パート1 ↓

ステップワークによるポジショニングと、引きつけと、相手を回す(もしくは自分が回る)こと、これらの一連の動きを同時並行する、つまり「ながら」の挙動とします。

紹介したテクニック(白帯コンビネーション)は、あくまで例ですので、組み合わせ(パターン)は、間合い・タイミング・相手の出方によって、自在に広がります。

「小さな力で大きく崩す」ために、どのようにして各挙動を組み立てていくか、考えると稽古が楽しくなります。

本ブログ:everkarate のコンセプトでもある「生涯武道」を実践するには、楽しくなければ続かないと考えています。

今回は以上です。

以下記事も参考にどうぞ。

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