今回は、私の空手人生に多大な影響を与えた書籍「空手に燃え空手に生きる」から得られるメリットをご紹介します。
最初に結論です。
以下が得られるメリット7選です。
①達人の鍛錬メニュー:シャドウトレーニングが学べる
②攻めのタイミングのトレーニング方法が学べる
③実戦で役立つ技がよくわかる
④格闘技用の体重の目安がわかる
⑤ポジショニングの原点が学べる
⑥芦原空手の投げの本質が理解できる
⑦理想の攻撃が理解できる
本書は、達人の芦原英幸先生の書籍です。
芦原空手を含むサバキ系空手が趣味の方、有益な情報があるので是非参考にしていただければと思います。
達人の芦原先生の技術は、国宝級ひいては世界的な価値があると考えていますので、空手が趣味の方・興味がある方、全般に有益と考えております。
今回は、①/② について、深堀りしていきます。
「空手に燃え空手に生きる」について
簡単に本書を説明すると、芦原会館の創始者である芦原英幸先生の2作目の書籍です。
達人の芦原先生の半生と、サバキ空手に対する思い入れが色濃く記載されています。
写真・図はほぼない書籍ですが、技術書に近い内容があります。
私が本書を手に取ったのは、黒帯になってから数年してからです。
当時は、芦原空手の起源を知ることで、自分自身の空手技術の洗練に繋げたいと考えていました。
今回は本書の中で、武力UPにつながると感じた個所を抜粋します。
①達人の鍛錬メニュー:シャドウトレーニングが学べる
芦原先生のパンチスピードは常軌を逸しています。
指導動画を見ると、パンチの軌道が見えないです。
その稽古方法として、夜の街灯で自分の影を映してパンチを打ち、自分の目でパンチの影が見えないことを目標として、ひたすらパンチ稽古をしていました。
まさにシャドウトレーニングです。
芦原先生の技の根源が才能だけでなく、努力の賜物であることが、よく分かります。
私はこれまで他の格闘技を含めて、多々の動画を見てきましたが、芦原先生ほどのパンチを見たことがないです。
私が空手を始めた頃はこの世にいなかったので、リアルタイムで指導を受けて、人間離れしたパンチを見たことがある方は本当に羨ましいです。
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②攻めのタイミングのトレーニング方法が学べる
芦原先生の攻めタイミングの取り方の稽古として、天井から紐を吊るし、その先端を蹴り、打つことが紹介さています。
どのように動くか予測が付かないヒモの動きを読み、戻るところにタイミングを合わせる。
紐の高さは調節し、間合いも変化させて繰り返し稽古します。
このトレーニングについて、松宮康生先生の以下著書にも記載があります。
本書の
「タイミングの取り方を研究せよ。」
の章です。
タイミングの取り方の稽古方法として、紐先に1.5センチ四方の正方形のボール紙を取り付けて、それを標的としてパンチを出すこと。
注意すべきは、体の軸をぶらさないこと、常に半身の基本姿勢をキープすること。
自分も動きながら、動いている標的を打つことで、カウンター攻撃のタイミングを取る稽古になります。
いくら筋力・パワーがあっても「当て感」がなければ、宝の持ち腐れ状態です。
余談ですが「当て感」について、実は最近知った言葉で、攻めのタイミングを語るのに適切と思います。
以下のカポエラ漫画「バトゥーキ」10巻で、表現されています。
漫画中のハングレ集団のトップで、天才喧嘩屋の悪軍鉄馬(おぐんてつま)の強さは、「野生の当て感」から成り立っています。
本書は異種格闘技戦もあるので、格闘技・武道に興味のある方全般にオススメです。
まとめ
今回は、書籍「空手に燃え空手に生きる」から得られるメリットを2点記載しました。
①達人の鍛錬メニュー:シャドウトレーニングが学べる
②攻めのタイミングのトレーニング方法が学べる
①では、芦原先生の常軌を逸した動きは、「天賦の才」だけでなく「努力」の賜物ということがよくわかります。
②は、組手における攻めのタイミングを覚えるための稽古方法としてとても有効です。
攻めのタイミングについては、以下が参考記事です。
達人の稽古方法を後世に残すという視点から見ても、本書は非常に有益です。
興味がある方は、ぜひ手に取って読んでいただければと思います。
今回は以上です。
次回は、本書から得られるメリット ③/④/⑤ を記載します。
以下記事も参考にどうぞ。