黒帯の攻撃力が高い理由 4つ 芦原空手/空手全般 向け

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みなさん、こんにちは!

今回は空手黒帯の攻撃力が高い理由を記載します。

最初に結論です。

効率的な打撃のフォームとその筋肉が得られている

②インパクトの概念を体で覚えている

③組手慣れしている

④死角から攻撃できる

私の専門は芦原空手(芦原会館)ですので、芦原空手を含むサバキ系空手に興味がある方、関係者の方に参考になる内容です。

他流派の方、自流派と比較することで、新たな発見があり、ご自身の技術向上に繋がれば幸いです。

また、黒帯を目指す空手初心者の方、黒帯の攻撃力を身につけるための稽古方法も記載しますので参考にしていただければと思います。

それでは、深堀りしていきます。

目次

黒帯が強い理由は大きく3つ

過去記事で黒帯が強い理由として、大きく3つを挙げました。

①攻撃力がある、②戦闘技術を持っている、③打たれ強い

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今回は、黒帯の攻撃力に特化して、その理由を考えてみました。

効率的な打撃のフォームとその筋肉が得られている

自流派の芦原空手の場合、よほどのセンスが無い限り、黒帯取得には、2年以上かかります。週1回の稽古では2年では厳しいでしょう。また、時間が経過したら黒帯取得できる訳でもないです。実力が伴わなければ、昇段審査で合格できないです。

では、2年以上のスパンでフルコンタクト空手、つまり直接「殴る蹴る」の稽古を継続するとどうなるか?

効率的な打撃技のフォーム(空手の攻撃技)が体に染み付きます。

また、打撃用の筋肉(ヒットマッスル)も付きます。

これらは、主に基本稽古・ミット稽古(サンドバッグ稽古)で養われます。他の稽古でも身に付きますが、代表的な2つを挙げました。

↓参考記事↓

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②インパクトの概念を体で覚えている

攻撃力の話をするに当たって、技のインパクトの概念は避けて通れないと考えています。

インパクトとは、攻撃技が相手に当たる(触れる)瞬間のことです。インパクト時に、どれだけ自分のパワーを乗せられるかが、技の威力に直結します。

例としては、野球のバッティングです。バットがボールに当たる瞬間がインパクト時、当たった後をフォロースルーと呼びます。

いくら筋力・スピードがあっても、インパクトの概念・感覚が掴めてないようなら、打撃技としてはまだまだです。逆に言うと、まだ伸びシロがある状態です。

私が今まで見てきた一般部の黒帯の方は、例外なく、このインパクトの概念を体で覚えています。

インパクトの概念の理解するには、まずは基本稽古からです。基本稽古ありきで、ミット稽古、約束組手、組手をしたら、体で覚えることができると考えています。

↓参考記事↓

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③組手慣れしている

数年レベルで、フルコンタクトで「殴る蹴る」の組手(芦原空手の場合はサバキも込み)、つまり実戦の場に身を置くことで、効率的にダメージを与える攻撃技の出し方を体で覚えることができます。具体的には組手における、

・間合い、距離

・タイミング

・スピード

の感覚が養えます。今回は、これらの感覚が得られた状態を「組手慣れ」と表現しました。

フリーで動く組手(サバキ)で、経験者相手に攻撃技を当てる技術は、「組手」の経験無しに上達はしません。

私は本ブログで、基本稽古・約束組手・ミット稽古・型稽古・等の重要性を度々記載していますが、これらは、空手の技のベースの部分です。これらを組手(実戦)で使えるようにするには、組手・サバキの稽古を重ねるしかないです。

私が見てきた一般部の黒帯は、例外なく組手慣れしています。もちろん、優劣はありますが。

↓参考記事↓ フリーの攻防がある組手でスムーズに動くためのヒントを記載しました。

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④死角から攻撃できる

これは、芦原空手に特化した理由です。

芦原空手には、「ポジショニング」という技術があります。簡単に記載すると、相手の攻撃の制空権から身をかわし、自分が有利な位置から攻撃します。相手から見えない位置、つまり、死角(=Blind Spot) からの攻撃技術もあります。

↓参考記事↓

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見えない位置から攻撃を出されると、防御ができず、大ダメージとなります。芦原空手経験者であれば、死角からの技をまともにくらったら、大けがすると思ったことはないでしょうか。

例を一つ挙げると、バックポジションを取ってからの後頭部への膝蹴りです。フルコンタクト空手とはいえ、危険すぎる技のため、通常の組手では、ここまでやらないですが、芦原空手の型に入っている技です。

以下、「投げの型3」の⑧の挙動を抜粋します。

相手の左ハイキックに対して、

「ステップバックで避ける」→

「相手の直地した足に右ローキック(相手の向きを45度程度回す)」→

「蹴り足をそのまま②のポジショニング」→

「左足を送って相手のバックを取る」→

(この時点で相手の視野からは消える=相手の死角に入っている状態)

「相手後頭部に左膝蹴り」→

「相手後頭部に右膝蹴り」→

「相手を地面に投げる」

このように、ポジショニングを習得することで、死角に入っての攻撃力の高い技を出すことができます。

まとめ

今回は、空手黒帯の強さの内、特に攻撃力が高い理由を深堀りしました。

効率的な打撃のフォームとその筋肉が得られている

②インパクトの概念を体で覚えている

③組手慣れしている

④死角から攻撃できる

私の専門は芦原空手ですが、上述①~③は、フルコンクト空手を含む直接打撃系武道全般に通ずる内容かと思います。

④の死角(=Blind Spot) からの攻撃は、それ用の技術として稽古しないと、習得は難しいと思います。今回は芦原空手(サバキ)の具体的な技術を紹介しましたが、他の武道でも同じ概念があるかもしれません。

今回紹介の「投げの型3」は、以下書籍に記載があります。達人の芦原英幸先生の解説と、写真も付いていて、非常に分かりやすいです。また、「ポジショニング」を含めた芦原空手の基礎技術全般が学べます。

今回は以上です!

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