今回は、背後・後ろからの攻撃に対しての対処方法について、考えてみました。
昨今の報道を見ていると、日本といえど公の場で背後から襲われるケースもあり、物騒な世の中です。
物騒な世の中で生きるために、護身術としての空手はとても有益と考えています。
そこで、空手の技の中でも、背後の相手に対して特化した技を紹介します。
最初に結論です、その技は、
後ろ蹴り
私の専門は芦原空手(芦原会館)です。
芦原空手の背後攻撃に対するテクニックもご紹介します。
空手関係者はどなたでも参考にしていただければと思います。
それでは深堀りします。
常に背後を取らせないように意識して行動すること
最初に、背後からの攻撃に対しての私個人の考えを記載します。
武道経験者であれば、正面からの攻撃に対しては、何等かの対処ができるかと思います。
視界に入らず、気にもしてない、背後からの攻撃を対処することは、現実的には不可能です。
できるのは、マンガの世界の技術です。
「ドラゴンボール」の世界のように、相手の「気」を感じることができれば可能かもしれません。
さて、私が考える背後を取られないようにする現実的な対処方法としては、
常に背後を取らせないように意識して行動すること
です。
具体的には、
・店、等で並ぶ際には後方も見れるような立ち方を心掛ける
・オープンな場所ではそもそも並ばない
です。
特に、武道経験がある方なら、共感があるかもしれません。
以降、背後からの攻撃を ’察した’ 場合に、最も有効な技を紹介します。
背後に対する攻撃技で最も有効な後ろ蹴り
私の考える背後の相手に対して、最も有効な攻撃技は「後ろ蹴り」です。
後ろ蹴りとは、文字通り、自分の後ろ方向に対して、直線的にカカトもしくは足刀を刺す攻撃技です。
攻撃部位としては、横蹴りと同様です。
下記書籍の119ページ目に、理想的な後ろ蹴りの解説があります。
もちろん、正面の相手との通常組手でも後ろ蹴りは使えますが、自身が1回転しての攻撃技なので、スキが相当大きいです。
本来は、今回テーマのように、背後の相手を想定しての攻撃技です。
ちなみに、後ろ蹴りがクリーンヒットした時に威力は凄まじいです。
実は、私が人生で初めてKOされた技でもあるので身を持って体験済です。
当時、黄色帯だった私は、黒帯の先輩から後ろ蹴りをボディーくらって、その場にうずくまりました。
次に、後ろ蹴りを使った具体的なコンビネーション(攻撃パターン)を紹介します。
後ろ蹴りを使ったコンビネーション
芦原空手の型は、コンビネーション(連携しての攻撃技)の集大成です。
型の中で背後からの攻撃に対してのコンビネーションを1つだけ紹介します。
【組手の型5 ⑧の挙動】
(相手の左ハイキックに対して)
ステップバックして見切る →
相手の左足着地に対して、右ローキックで崩す →
崩れた相手に対して、左回し蹴り(中段以上)で倒す →
(背後にいる次の相手に対して)
左後ろ蹴り
人を付けて約束組手する場合、この挙動だけは、3人(相手を2人とする)ですべきと考えております。
私個人的には、実戦的でとても気に入っているコンビネーションです!

まとめ
今回は、背後から襲われるケースを空手家としてどう対処するか?を考えた上で、
空手の技の中でも、背後の相手に対して特化した技について記載しました。
後ろ蹴り
視界に入らず、気にもしてない、背後からの攻撃を対処することは、現実的には不可能と考えています。
あくまで、背後からの攻撃を’察した’場合に、最も有効な技です。
また、背後の相手に対する具体的なコンビネーションとして、「組手の型5」の⑧の挙動が最も代表的です。
後ろ蹴りは、文字通り、後ろ・背後の相手を蹴るための空手技です。
常に背後を取らせないよう意識することを前提とした上で、背後の相手を蹴り抜く技を持つことは、そのまま護身術のテクニックとなりえます。
護身術としての空手テクニックを持つことは、生きていく上で、プラスはあってもマイナスはないと考えております。
人生において、有益な技術を習得することは、本ブログコンセプトの「生涯武道」にも繋がります!
今回は以上です。
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