以前に茶帯に昇級したばかりの道場生から、
「黒帯になるための具体的な稽古方法は?」
との質問を受けました。
その回答を今回の記事にします。
まず、芦原空手(芦原会館)の場合、茶帯と黒帯の決定的違いは、サバキ(相手の攻めに対して、ローキック・投げで制圧)のレベルと考えています。
サバキのレベルを上げる稽古がそのまま黒帯になるための稽古になります。
「黒帯レベルに近づくための、サバキの稽古時のポイントは何か?」
その結論が下記です。
①何があっても倒されてはならない
②まずインファイトする
③相手の1~2撃目でサバく
④頭で考えてなくても体が勝手に動くようにする
これらは、サバキにおける理想になるので、茶帯の方に限らず、サバキ系空手関係者はどなたでも参考になると思います。
また、武道全般に通ずる内容もあるので、どなたでも参考になれば幸いです。
サバキ技術は奥が深いので他にもポイントはありますが、茶帯の段階でまず理解しておくべきことを4つ抜粋しました。
それでは深堀りします。
①何があっても倒されてはならない
サバキの時に、色帯の攻撃に対してKOは当然NGですが、バランスを崩して倒れる、組合いになって逆に投げられることもNGです。
倒れないためには、強靭な下半身と腹筋が必要です。
また、身体面の強さに加えて、何があっても倒されないという気概も重要です。
②まずインファイトする
これはサバキの基本になります。
相手の技を避けるために、下がり続けると相手のペースになります。
インファイトすることで、相手の攻撃をコントロールするようにします。
③相手の1~2撃目でサバく
これはサバキの理想です。
レベルが近い相手であれば、現実的には難しいかと思います。
ただ、ここで理解してほしいことは、
長々と時間をかけるのではなく、なるべく短期で勝負をつけることです。
④頭で考えてなくても体が勝手に動くようにする
この状態はサバキだけでなく武道全般の理想と考えています。
サバキにおいて、頭で考えてなくても体が勝手に動いたら格段に技がスムーズになります。
正味、茶帯の段階でこれを理解するのは難しいかもしれません。
しかし、理想の状態を知った上で稽古するのとそうでないのでは、得られる結果が違ってきます。
まとめ
今回は、茶帯から黒帯になるために理解しておくべきサバキ稽古時のポイントを4つ記載しました。
①何があっても倒されてはならない
②まずインファイトする
③相手の1~2撃目でサバく
④頭で考えてなくても体が勝手に動くようにする
ちなみに私が茶帯の頃に理解していたのは、上記①のみです。
②~④は、黒帯になってからの稽古継続と様々な書籍を読んで理解しました。
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実は、今回記事は茶帯当時のサバキがうまくできてなかった私自身に対して、指導したい内容でもあります!
最後に注意書きですが、今回はサバキ技術にフォーカスしましたが、基本・移動・約束組手・型ができている前提です。
普通の道場稽古だけでは習得が難しい、黒帯レベルのサバキ技術を習得する上でまず知っておくべき4点を記載しました。
今回は以上です。
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