今回は、所属流派の芦原空手(芦原会館)が凄いと感じる攻撃技術について記載します。
私は芦原空手を15年以上継続していて、現在は指導にも携わっています。
自流派のため手前味噌かもしれませんが、長年継続していると技術に関してより深い見方ができるようになりました。
最初に結論です。
①崩れ落ちる相手へのカウンター攻撃
②死角からの攻撃
③トドメ技
芦原空手を含むサバキ系空手の関係者の方、改めてサバキ技術の本質とは何か?少しでも考えるキッカケになれば幸いです。
また、芦原空手の起源はストリートファイトのため、芦原でなくても実戦的な強さを求める空手関係者であれば、どなたでも参考になる内容かと思います。
それでは深堀りします。
①崩れ落ちる相手へのカウンター攻撃
決まれば一撃で戦闘不能となる破壊力の高い技術です。
崩れ落ちる相手には重力がかかっています。
上方から落ちてくる相手に、下方からの打撃を加えることで、「重力+攻撃技」 の相乗効果が得られます。
1例として、「投げの型2」③の挙動 より、
(相手の右前蹴りに対して)
ステップバック外受け →
右足クロスステップ →
相手の顔面を右手でリードして裏投げ →
(地面に倒れ掛かる相手の後頭部に対して)左膝蹴り
崩れ落ちる相手へのカウンター攻撃の技術を効率よく学ぶには、(上述のような)芦原空手の「投げの型」が最もおすすめです。

②死角からの攻撃
「死角」とは「Blind Spot」、つまり、視界に入らない位置を指します。
芦原空手では「ポジショニング」という技術があります。
相手の攻撃の制空権から、身を外し、より安全な位置に入る技術です。
ポジショニングの究極は、相手の視界から完全に消える位置に入ることで、そこからの攻撃技は凄まじい威力を持ちます。
理由は、受け手から見ると、出してくる攻撃技が見えないので防御不能となるためです。

③トドメ技
芦原空手のトドメ技は、極まれば、命に関わる重大ダメージとなりえます。
1つだけ例を挙げます。
①のポジショニング(自分から見て左斜めへ)して巻き込み投げで相手を投げる
(相手の右手は自分の左手で持ったまま) →
地面に横たわった相手に対して騎馬立ちを取り、相手の頭を自分の左膝で押さえつける
(左膝と地面の間に相手の頭がある状態) →
自分の右足カカトを上げて、相手の頭(側頭部)を踏む
相手の頭の下は地面のため、上からのカカト踏みに対して、逃げ場がない状態です。
上述のトドメ技は、芦原空手の「組手の型1~5」の⑩の挙動の1部のため、「組手の型」から学べる技術です。
他の型でも⑩の挙動は、トドメ技となっていますので、芦原空手の型を稽古することで、他のトドメ技も学べます。

まとめ
今回は、所属流派の芦原空手(芦原会館)が凄いと感じる攻撃技術について、3つ挙げました。
①崩れ落ちる相手へのカウンター攻撃
②死角からの攻撃
③トドメ技
最後になりましたが、どの技も破壊力が凄まじいので、稽古では実際に相手に当てることはできません。
稽古では安全第一で、タイミングを合わせるまでとしましょう。
15年以上継続している私としても、約束組手の際、これら3種の技を実際に極められことを想像すると、本当に危険と感じます。
特に「③トドメ技」については、型とおり頭部を踏まれるなら、命の危険を感じます。
法治国家の日本で普通に生きていると、命の危険を感じることはまずないです。
疑似的ではありますが、命のやり取りを感じることで、人間としてのレベルが上がると、私は考えています。
中高年サラリーマンの私として、どうしてもストレスが溜まる業務もありますが、

「命を取られる訳ではない」と、割り切ることができてます。
私個人の経験ですが、ストレスが溜まっている同僚にこのセリフで声掛けしても、あまり共感が得られないです。
やはり、実際に命のやり取りを感じたことがない人には、刺さらないようです。
逆に言うと、武道で命のやり取りを感じたことがある人は、ストレスに対する強みがある、と考えています。
ストレスに対する強みを得られる空手は、本ブログコンセプトの「生涯武道」として継続に値します!
今回は以上です。
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