今回のテーマはサンドバッグです。
実際にサンドバッグに打撃を加える稽古は、それだけで打撃力が上がります。
もちろん個々の技を鍛えることは重要です。
ある程度、稽古を積んで空手(もしくは他武道)の技を体が覚えたとして、組手で有効なサンドバッグ稽古を記載します。
最初に結論です。
①サンドバッグが動いている状態で打つ
②上部から垂らした帯を相手の攻撃と想定する
それでは、深堀りしていきます。
①サンドバッグが動いている状態で打つ
通常の組手では、当然、相手は動いています。
一般的なサンドバッグは、吊ると打撃の反動により揺れます。
できるだけ、揺れている状態・動いている状態でパンチ・キックを当てるようにしましょう。
止まった状態で打っても打撃力を上げる稽古になりますが、常に相手が動く組手を想定すると、できるだけ動くモノに打撃する方が実戦的と考えています。
②上部から垂らした帯を相手の攻撃と想定する
サンドバッグに打撃を加えることに集中し、ガードが下がることはないでしょうか?
実戦(組手)では、相手も攻めてきます。
加えて、自分の攻撃の際中は、相手からすると有効な攻めのタイミングになります。
相手の攻撃を想定する目的で、サンドバッグの最上部に空手の帯を巻いて、垂らします。
そうすると、サンドバッグの揺れに伴って、帯先が動き、時には自分の顔面に飛んできます。
垂らした帯を相手の攻撃と想定し、当たらないようにすることで、ガード、ステップの稽古にもなります。
この稽古では、攻撃力と同時に防御力の鍛錬にもなります。
ちなみに、この稽古方法は二宮城光先生の以下書籍を参考にしました。
おすすめのサンドバッグについて
私は過去にサンドバッグを2本購入しました。
1本目を使い込んでいくうちに重量面(=30㎏程度)で物足りなくなり、より重いバッグを購入した経緯です。
以下が今使っているファイティングロードの50㎏のバッグです。
6年以上使用していますが、いい買い物でした。
まとめ
今回は、組手で有効なサンドバッグ稽古について記載しました。
①サンドバッグが動いている状態で打つ
②上部から垂らした帯を相手の攻撃と想定する
私は色帯時代、自主トレでひたすらサンドバッグに打撃を加えていました。
自主トレ=サンドバッグと考えていた時もあります。
サンドバッグを殴る・蹴ることが純粋に楽しかったと記憶しています。
当時は今回の2点の稽古内容は取り入れてなかったです。
黒帯になり、自分で稽古メニューを考えるようになり、色々な書籍をからヒントを得ました。
特に影響を受けた内容が以下です。
「実戦!芦原カラテ パート2」より抜粋します。
「サンドバッグが攻撃してこないものとばかり考えている人は、上達が遅い。
何事によらずそうだが、向上には想像力が不可欠である。
サンドバッグ・トレーニングでも、常にサンドバッグが生身の人間と思い、それと対峙することで、頭の中に実戦を描き、あらゆる状況のシュミレーションを組み立てる。
サンドバッグには手もあり足もあるのだ。」
今回は以上です。
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