今回は、フルコンタクト空手の組手で倒されないために必要なことを考えました。
①相手の攻撃技を見切る能力
②受け技の能力
③腹筋
私の専門は、フルコンタクト空手の芦原空手(芦原会館)です。
フルコン空手だけでなく、武道全般に共通する内容でもありますので、どなたでも参考にしていただければと思います。
①相手の攻撃技を見切る能力
極論を言えば、相手の攻撃技が全く当たらないなら、倒されることは無いです。
フルコンタクト空手の場合、現実的には、よほどのレベル差がなければ、相手の攻撃技が全く当たらない状態で勝負を付けることは難しいです。
空手に限らず、直接打撃制の武道の攻撃技には、「インパクト」という概念があると私は考えています。
インパクトとは、相手の体に攻撃部位が触れる一瞬のことで、力を集中させるタイミング・位置です。
もちろん、完全に当たらないように攻撃技を見切れるに越したことはないですが、相手の攻撃技のインパクトをずらすことができれば、当たってもダメージはほぼ無いです。
攻撃技を見切る能力を持ち、攻撃技のインパクトを外すことができれば、組手で倒されることはまずないです。

②受け技の能力
「攻撃は最大の防御」という考え方があります。
理想論としては合っていますが、現実的には、受け技ができない状態で組手するのは危険すぎると考えています。

攻撃技に対して受け技が使えないなら、クリーンヒットで打たれる確率が上がるからです。
私が高校時代の話です、当時は空手未経験でした。
空手経験のある同級生に対して、攻めさせてもらう機会があり、結構なスピードでパンチを数発出しましたが、全く当たらず、受け技で対処されました。
正確な受け技を習得し、攻撃技が当たる確率を著しく減らすことは、倒されないことに繋がります。


③腹筋
フルコンタクト空手の場合、いくら受け技を習得したとしても、どうしても相手の攻撃技が当たる場合があります。
当たる部位によって、ダメージは違いますが、



特に腹筋を鍛えてないボディーへ打撃がまともに入れば、それだけで立てなくなります(=KO)。
私が初めてボディ攻撃をもらってダウンしたときの話です。
当時は、黄色帯で空手を始めて数か月位でした。
当時の稽古内容は空手のみで、補強トレーニングは無し。
場所は芦原会館総本部道場で、黒帯の先輩と組手をしていました。
黄色帯故に、受け技、サバキ技術はほぼ皆無で、攻めが中心の組手でした。
そこで初めて、黒帯の右後ろ蹴りをボディーにクリーンヒットで貰いました。
インパクト後、そのままKOでした。
右のアバラ周辺が痛く、息ができない感覚を今でも覚えています。
その後、1~2週間はアバラが痛く、咳をしたら響いていました。
この経験から、倒されないためには、腹筋(ボディー)は鍛えることが必須と考えるようになりました。


まとめ
今回は、フルコンタクト空手の組手で倒されないために必要なことを3つ記載しました。
①相手の攻撃技を見切る能力
②受け技の能力
③腹筋
ちなみに、少年部に対して学校で使っていい技は2つだけと教えています。



使っていいのは「受け」と「避け」
また、少年部を含む道場稽古でも補強としての腹筋運動を取り入れています。
組手で倒されないための今回の3つを持っていれば、素人の攻撃を無力化でき、圧倒的な武力差を持っていることになります。
このような武力差を感じることができれば、日常生活において、余裕を持って過ごせるのではと思います。
余裕を持って過ごせる点は、社会人でも同様です。
日常生活における精神的な余裕が生み出されることは、空手のメリットでもあり、本ブログコンセプトの「生涯武道」にも繋がります!
今回は以上です。
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