空手の黒帯(有段者)が素人と喧嘩したら、凶器を持っていると判断されて罪が重いのでは?
このような話を聞いたことはないでしょうか・・・
格闘技未経験者から、たまにこのような質問を受けることがあります。
実は、私も空手を始める前は、
「真偽は不明だが、おそらくそうだろう」
と思っていました。
今回は、この質問に対する回答を空手家目線で考えてみました。
最初に結論です。
① 法的には黒帯でも素人でも扱いは同じ
② ただし武道経験者としての自覚は持つべき
それでは深堀りします。
① 法的には黒帯でも素人でも扱いは同じ
最初に注意書きとして、私の本業は民間企業のサラリーマンです。
法律の専門家でないし、法律関係の仕事をしている訳でもないです。
15年以上空手に携わっているので、その経験からの見解とさせていただきます。
「空手の黒帯(有段者)が素人と喧嘩したら、凶器を持っていると判断されて罪が重い」

これは、完全な都市伝説です。
空手関係者間ではそのような通説は全くないです。
また、根拠となる法令も聞いたことが無いです。
よって、結論として、
法的には黒帯でも素人でも扱いは同じ
となります。
② ただし武道経験者としての自覚は持つべき
上述では、黒帯(有段者)と素人と扱いは同じと記載しましたが、現実的に武力の差はとても大きいです。
自流派の芦原空手(芦原会館)では、黒帯取得には2年以上かかります。
もちろん、稽古頻度によります。
芦原空手はフルコンタクト空手のため、本気の殴り合い・蹴り合いをする能力が養われます。
2年以上、ガチの打撃の訓練を継続して得られた武力は普通ではなく、常軌を逸しています。
さらに、芦原空手はベースがストリートファイト故に、実戦(=喧嘩)で使えるテクニックも習得できます。
私個人の意見ですが、持つ武器(凶器)よっては、武器を持った素人より、黒帯の武力の方が危険と考えています。
誤解を恐れずに記載すると、芦原空手では、命のやり取りに発展する技術もあります。
公開されている「芦原の型」でも学べます。



黒帯まで取得しているなら、素人と一線を画す能力を持っていると自覚し、軽はずみな行動は慎むべきです。


まとめ
今回は、
「空手の黒帯(有段者)が素人と喧嘩したら、凶器を持っていると判断されて罪が重いのでは?」
について考えてみました。
① 法的には黒帯でも素人でも扱いは同じ
② ただし武道経験者としての自覚は持つべき
当たり前の話ですが、法治国家日本において道場’外’で暴れることは、どのような立場の人でも、あってはならないことです。
特に、武道経験者は素人に比べると圧倒的な武力差があることを自覚した上で、自制すべきです。
以下、運営する道場の少年部会員の話です。
小学校で同級生同士の喧嘩があれば、その会員はいつも仲裁役に入っていましたが、
「同級生の動きを見ても遅すぎて止まって見えた。」
とのコメントでした。
子供においても、明らかな武力差を自身で認識できれば、格下相手に喧嘩することはないので、大人でも、同じことが言えると考えています。
本業サラリーマンの私は、聖人君子のようなマインドは持ち合わせてないので、会社には根本的に意見が合わず、腹の立つ人間もいます。
腹立つ相手に対して、いざとなればいつでも武力でひねり潰せるという「全能感」はかけがえのない財産です。
その余裕が周りにも伝われば、争い事にならないと思います。
武力による「全能感」を得られることは空手を継続するメリットでもあり、本ブログコンセプトの「生涯武道」にも繋がります!
今回は以上です。
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