空手を含む武道関係者の方、武器術に興味はないでしょうか?
私も多分に漏れず、とても興味があります。
一般的に、空手の動きを応用できる武器となると
・トンファー
・ヌンチャク
・サイ
になると思いますが、私はトンファー・ヌンチャクを購入して、不定期に武器術稽古しています。
特に、トンファーは、芦原空手と非常に相性がいいと考えています。
今回はその理由について、考えてみました。
最初に結論です。
①受け技用に使えるから
②芦原空手の型の挙動でそのまま使えるから
③芦原空手の武具Aバトンはトンファーがベースだから
空手を含む武道関係者の方、武器術に関して少しでも参考になれば幸いです。
芦原空手を含むサバキ系空手の関係者の方、ご自身の稽古内容と比較いただき、新たな発見があれば幸いです。
それでは、深堀します。
ヌンチャク稽古、まずはソフト品がオススメ
ヌンチャクについて、私は、ソフトヌンチャクと木製ヌンチャクの2つを使っています。
以下が参考商品です。
↓私が使っているソフトヌンチャク、マーシャルワールド製
私の木製ヌンチャクは、15年以上前に、通販ではなく武具屋(店舗)で、2000~3000円で購入しましたが、AMAZON・等では同品が見つからなかったので、参考商品として掲載します。
↓木製ヌンチャク
基本的な振り方は、以下書籍で学べます(トンファーも学べます)。
最近は、YOU TUBE の動画でも、分かりやすいものもあります。
特に、初心者の方、木製は誤って体に当てるとかなり痛いので、まずはソフトヌンチャクで慣れることをお勧めします。
私も、頭部にヌンチャクが直撃したことがあり、かなり痛い思いをしました。
私個人の見解として、

ヌンチャクは、ある程度振り方が分かれば、木製であれば相当な威力があるので、空手の動きと組合せるまでもないと考えています。
よって、私のヌンチャクの稽古としては、
・基本的な振り方
・ヌンチャクをサンドバックに当てること
の2つです。
トンファーについて
本題のトンファーです。
以下が実際に私が使っているトンファー現物です。


私は木製を使っていますが、金属製・樹脂製もあります。
AMAZON、楽天で検索しても、木製トンファーは出てこないですが、武具屋のHP等から入手可能です。
価格は、数千円/セット程度です。
私は、10年以上前に、武具屋HPからの通販で購入しましたが、当時は5000円いかない位の価格帯でした。
基本的な振り方・使い方を学ぶには、以下書籍がオススメです。
ヌンチャク同様の書籍、YOU TUBE でも学べます。
次から、トンファーが芦原空手と非常に相性がいいと考える理由を記載します。
①受け技用に使えるから
空手の受け技は、大きく3つです。
1)上段受け
2)中段外受け
3)下段払い
内受け・回し受け・等、厳密に言えば他にもありますが、実戦(フリーの攻防)でよく使う、代表的な3つを挙げました。



上記3つの受け技は、全てトンファーを持って使えます。
受けの時にヒットさせる部位をトンファーの柄(棒)の部分とします。
空手の受け技の動きができれば、体の使い方は同じなので、トンファーを持っての受け技もできます。
私自身、実際に人を付けて、トンファーで相手の攻撃技を受けたことはありませんが、木の硬さを考えると、受けだけで勝負が付いてしまうほどの威力があると思います。
(人を付けての稽古は危険なので、推奨している訳ではないです、安全に強くなりましょう!)
②芦原空手の型の挙動でそのまま使えるから
所属流派の芦原空手に特化した内容です。
芦原空手の型は、以下8種があります。
(公開済の型)組手の型、投げの型、実戦の型、初心の型、基本の型
(非公開の型)武器の型、円心の型、護身の型
各型でも細分化されています。
例として、組手の型1、組手の型2、組手の型3、組手の型4、組手の型5ではそれぞれ挙動が違います。
芦原空手の型は、トンファーを使ってもできます。
特に私がトンファーを手に持ち、稽古しているのは「初心の型1」です。
具体的には以下のように変化を付けます。
受け・・・トンファーを使った受けとする
パンチによる攻撃・・・トンファーを振る、もしくは、トンファーの先部分で突く
型の動きにも使えることが、トンファーと空手の相性がいい理由の1つです。
③芦原空手の武具Aバトンはトンファーがベースだから
芦原会館の初代館長の芦原英幸先生は、武器術にも力を入れていました。
具体的には、「Aバトン」と呼ばれる特殊警棒です。
Aバトンを簡単に説明すると、「伸縮可能な金属製のトンファー」です。
(専門的に扱っている方から見ると、見解違うかもしれませんが、あくまで私見なのでご容赦いただければと)
芦原先生としては、日本の治安を最前線で守っている警察官が、専用の特殊警棒としてAバトンをうまく使えたら、有益な武器になり、日本国家にも貢献できると考えられていました。
実際には採用されていませんが、仮に芦原先生が存命なら、採用に進んでいたかもしれません。
空手の達人が護身用の武器として選定したのが、「トンファー」ベースの特殊警棒なのでやはり、トンファーは空手と相性がいいと考えております。
余談ですが、上述②で、芦原空手には「武器の型」があると記載しました。
おそらくは今回テーマの武器術に見合う型ですが、残念ながら、私も全く知見がないです。
もしも、先々に公開されたら、研究したいところです。
まとめ
今回は、空手と相性がいい武器術がトンファーである理由を記載しました。
①受け技用に使えるから
②芦原空手の型の挙動でそのまま使えるから
③芦原空手の武具Aバトンはトンファーがベースだから
下記が私が使っているトンファー・ヌンチャクの現物です。


ヌンチャクについては、木製・金属製の前に、ソフトヌンチャクで稽古することをオススメします。
私は芦原会館所属のため、芦原空手とトンファーの相性がいいと考える理由を記載しましたが、空手全般に通ずる内容もあると思います。
流派に関係なく、ご自身の空手稽古メニューの検討の一助になれば幸いです。
最後に私自身の所感として、



空手の応用として稽古する武器術は、シンプルに面白いです!
面白いと感じる稽古は長期継続できるので、本ブログコンセプトの「生涯武道」に繋がります!
今回は以上です。
「Aバトン」に興味があれば、掲載がある以下書籍もオススメです。
以下記事も参考にどうぞ。





