今回は、空手用の柔軟運動・ストレッチの武術的なメリットを2つ記載します。
最初に結論です。
①強力なインパクトを秘めた打撃技
②打たれ強さ
今回は、空手技術に特化した内容を記載します。
私の所属流派は、フルコンタクト空手の芦原空手(芦原会館)です。
芦原空手を含むフルコンタクト空手全般で参考になる内容ですので、関係者・空手に興味がある方はどなたでも参考にどうぞ。
それでは深堀りしていきます。
①強力なインパクトを秘めた打撃技
空手の技を習得するためには、最低限の柔軟性が必要です。
特に、前蹴上げ、前蹴り、回し蹴り、等の蹴り技では、股関節が硬すぎると、まともに技が出せないです。
ただ、人間であれば加齢とともに柔軟性が落ちて当たり前です。
足が上がらないから空手に向いてない訳ではないです。

どれだけ柔軟性がなくても、定期的に柔軟運動をして努力することで、何もしないよりは、確実に柔軟性は増します。
少しでもいいので、柔軟性が増すと、攻撃技の可動域が上がります。
攻撃技の可動域が上がると、同じ技を出すとしても、より柔らかく動けます。
柔らかく動くことができれば、より強力なインパクトを持った技を出せます。
結果として、より強力な打撃技に繋がります。
これは、私がとても気に入っている、芦原英幸先生の指導内容です。
パワー・筋力をアップしても、実際の戦闘用の動きでは力を抜く必要があります。
これは武道の真理でもあると考えています。


②打たれ強さ
一般的には、柔軟性はケガ防止に繋がります。
仮に、転倒したとして、体が硬ければ、関節・骨に負荷がかかります。
場合によっては、骨折する可能性もあります。
柔軟性があれば、転倒しても、関節・骨への負荷は分散されるので、ダメージは少ないはずです。
同じことが打撃格闘技でもいえます。
分かりやすい例として、
・サンドバッグ
・そこそこの太さの立ち木
を叩くことを考えてみます。
同じ力で打撃を加えると、インパクト部分(当たる箇所)の局所にかかる負荷としては、立ち木の方が大きいはずです。
サンドバックは木に比べて柔らかいので、インパクト部分にかかる負荷は分散されます。
人間に置き換えても同じです。



受けた打撃技に対して、柔軟性がある方が、負荷が分散されるのでダメージは少ないです。
ダメージ軽減されることは、打たれ強さに繋がります。


まとめ
今回は、空手用の柔軟運動・ストレッチの武術的なメリットを2つ記載しました。
①強力なインパクトを秘めた打撃技
②打たれ強さ
一般的な空手の道場稽古では、最初にストレッチをします。
ストレッチは、ただの準備運動の位置付けと考えている方もいるのではないでしょうか?
私も空手を始めて間もない頃はそう考えてみました。
でも、今は、武術のパフォーマンスを上げるための「鍛錬」とも考えています。
特に、私のような中高年の方、加齢とともにどうしても体の柔軟性は落ちていきます。
運動不足解消・健康のために、ストレッチをした方がいいことは万人が分かっている事実です。
でも現実的には、明確な目的がなければ、継続は難しいです。
武術のパフォーマンスを上げることを、ストレッチするための明確な目的と置くことで、継続の可能性は上がると思います。
武力を上げるための鍛錬を継続することは、本ブログコンセプトの「生涯武道」そのものです!
今回は以上です。
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