空手技術書 クオリティNo1 「実戦!芦原カラテ3」 理由4つ  空手全般向け 【前編】

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今回は、空手技術書としての最もおすすめできる本をご紹介します。

前回からの続きになります。

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私が、最もおすすめするのは 「実戦!芦原カラテ3」 です。

今回はその理由を深堀りしていきます。

最初に結論です。

①フルコンタクト空手の基本的動きが全て学べる

②武道全般に必要な能力を網羅

③ポイントを数値化して万人に分かるような説明

④本当にわかりやすい写真

それでは、詳細を記載します。

目次

①フルコンタクト空手の基本的動きが全て学べる

本書では、全171ページ中、30ページ~131ページ=約100ページ(58%)が基本稽古についての記載です。

基本稽古フォーム~技の細かい説明~実戦での使い方~応用 が網羅されています。

芦原空手の基本稽古の種類としては、以下の23種がベースです。

突き:9種類

受け:6種類

蹴り:8種類

everkarate

23種のみの技で約100ページもの記載、これだけ見ても通常の技術書とは1線を画していると思いませんか。

私はこの技術書ほど、理論的にわかりやすく基本稽古が説明された技術書をこれまで見たことがないです。

なぜその技を稽古するか?

その理由が明確になってきます。

武道全般に必要な能力を網羅

24~28ページ目「間合いと見切り、タイミング」、

30ページ目「タメとバネ」、

ここで記載されていることは武道全般に通ずると考えています。 

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極論を言うと、相手の攻撃に当たらないような身のこなしができ、的確なタイミングで、鍛えられた打撃力をもって攻撃を当てることできれば、武道の技としては成立します。

24~28ページ目では、間合い・見切り・タイミングに対する芦原先代館長の考え・鍛錬法が濃縮されています。

30ページ目の、打撃における全身の使い方、インパクト時の体の使い方、これを完全に理解して実践できれば、どのような打撃技でもかなりの破壊力になります。

③ポイントを数値化して万人に分かるような説明

例として、24ページ目では、

・中段回し蹴りが最も破壊力を発揮する間合いが「ミドルの間合い」

・「ミドルの間合い」から5cmほど踏み込んだら「ショートの間合い」

・「ミドルの間合い」から5cmほど後退したら「ロングの間合い」

現実的には、体格差もあるし、「ミドルとショートの中間」等のどちらとも言えない間合いも存在しますので、あくまで目安です。

42ページ目では、

基本の「正拳中段付き」での腰の回転は、10~15°が目安 との記載があります。

他にも例はありますが、重要なポイントがここまで細かく数値化されていることは、初心者から上級者まで、本当にタメになります。

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特に私は指導もしているので、各挙動で数値をもって指導できることは、より分かりやすい技術指導に繋がるので、本当にありがたいです。

④本当にわかりやすい写真

多数の写真が使われています。

1番多いページで、20枚/1ページです。

達人の芦原英幸先生が考える理想的な挙動・距離感・崩し方を再現するために、どのような体捌きとすべきか?

その答えを模索するため、1枚1枚に意味が込められています。

例として、サバキの挙動で、相手の技がどの位置にあるときに、自分の体をどの位置に置いて、どの部位にブロック・受けをしていくか、等です。

動画の方が分かりやすい場合もありますが、書籍(写真)を見て自分の動きに反映させることも重要な稽古と考えています。  

各右ページ上には、1枚ずつ写真があり、パラパラ漫画のようにめくっていくと・・・「投げの型2」の挙動が動画風に見えるようになります。

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私は、他にこのような武道技術書を見たことがなく、芦原英幸先生の類まれない発案力・企画力を垣間見ることができます。

ただのパラパラ漫画として見るのではなく、達人がなぜそのカット(写真)を使ったか?を考えていくと、上述のとおり各挙動のポイントが隠されていると、私は考えています。

まとめ

今回は、技術書「実戦!芦原カラテ3」のクオリティの高さと、その理由を記載しました。

①フルコンタクト空手の基本的動きが全て学べる

②武道全般に必要な能力を網羅

③ポイントを数値化して万人に分かるような説明

④本当にわかりやすい写真

実は、書いていて、1つの記事では書ききれないことに気付きました・・・

ということで、空手全般向けの内容に絞って記載しました。

次の記事では、芦原空手・サバキ空手向けでハイクオリティと考える理由を記載していきます。

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私は本技術書を黒帯を取った道場生にお祝いとして贈るようにしています。 

少年部であれば、黒帯(初段)となると、ある程度の年齢(小学校高学年~中学生)になっているので、進学に伴って空手から離れるケースもあります。

黒帯を取るまで長年努力したこと、得られた武力、これらは後の人生においてかけげえのない経験・能力です。

大人になり、少しでも体を動かしたいと思ったときに、本書を読めば、いつでも一人で空手を再開できます。

空手ドラマ「コブラ会」より、私の好きなセリフを抜粋します。

「Karate is not a phase.It’s a way of life.You can leave it for a while,but it never really leaves you.」

(空手は、かじるものじゃない。空手とは人生そのものだ。一時期離れていても、心からは離れない。 )   

everkarate

長年学んだ心から離れない空手と、過去に学んだ技術を結び付けることができるのが本書と考えています!

一般部向けとしては、稽古内容をより深堀りすることができます。

稽古していて疑問が出てきた際の答え、もしくは、ヒントになります。

芦原英幸先生の著書「空手に燃え空手に生きる」

より、

「答えは手の届くところにある。・・・(中略)・・・たとえ、答えそのものではなくても答えを導き出すヒントには手が届くはずだ。」

技術的な疑問に関する答え・ヒントになる内容が本書「実戦!芦原カラテ3」には凝縮されています。

今回は以上です。  

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