空手家が選ぶ中国拳法本ランキング ベスト3 空手全般/武道全般 向け

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みなさん、こんにちは。

今回は空手家の私が過去に読んで武力UPにつながった中国拳法の本について記載します。

最初に結論です。

①実戦中国拳法 太氣拳

②拳聖澤井健一先生

③組手再入門

私の専門は芦原空手(芦原会館)です。芦原空手を含むサバキ系空手関係者の方、攻防一体のテクニックであるサバキ技術の向上を目指す上で、今回の書籍は非常に有益です。私自身、書籍から得られた情報を自分の稽古に取り入れることで、確実に武力が上がりました。

他流派の空手、また他の打撃系武道の関係者の方、どのような武術にも通ずる内容もありますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

最初に注意書きとして、私は正式に中国拳法流派に入門し道場に習いにいったことがありません。なので、中高年サラリーマン空手家の視点から空手に役立つ書籍をピックアップしています。中国拳法専門の方から見て、見解が違う内容があるかもしれませんが、そこはご容赦いただければと。

それでは、深堀りします。

目次

中国拳法との出会い

まず、空手家の私が何故中国拳法を稽古に取り入れたか?について、記載します。

黒帯になって数年して、自主トレの内容について考えるようになりました。それまでは、自主トレメニューとしては、フィジカル(体力)面で息が上がるような自分を追い込むメニューが中心でした。

例として、サンドバックの打込み ○分×○R 等です。

もちろん、フィジカル面は大切な要素ですが、技術面の向上を想定した時には、やはり対人稽古を積み重ねる必要があります。対人稽古とは、フリーの組手・サバキ、約束組手を指します。

週に3回以上、これらの対人稽古ができたらいいですが、常設でない地方道場では、そこまでの稽古頻度は難しいでしょう。私の主催する支部道場もそうです。

私は、道場稽古の日数が少ないなら、自主トレで補うべきと考えています。特に黒帯であれば、自分でメニューを考えて稽古できます。とはいえ、一人で対人稽古を行うのは、物理的に不可能です。

一人で行う自主トレでサバキ技術の向上につながる稽古方法はないか?

これを模索するために、まずは芦原英幸先生の関係著書を全部読みました。

以下著書の中で、芦原先生が中国拳法の達人に教わった鍛錬方法の記載がありました。

私の中では本書が、中国拳法の太氣拳と、その創始者で達人の沢井健一先生の出会いでした。

その後、太氣拳に興味を持ち、独学するようになりました。

独学の際に武力UPに繋がった書籍をランキング形式で紹介します。

①実戦中国拳法 太氣拳

1位は、沢井健一先生の著書です。

空手家の私から見て、特に参考になるのが「立禅」と「這い」の説明ページです。

私は両方共に自主トレに取り入れていますが、写真・説明文で元祖の「立禅」「這い」が学べます。

繰り返しになりますが、私は中国拳法流派に入門して習いに行ったことはありません。

それでも、少なくても空手に役立つ稽古方法としての「立禅」「這い」は、本書で十分学べると考えております。

少しでも興味がある方、ぜひ手に取って一読いただければと思います。

立禅にはマインドフルネス効果があるので、武道のみならず、健康増進にも繋がります。自然の中での立禅は本当に気分がいいですよ。

②拳聖澤井健一先生

2位は、佐藤嘉道先生の著書です。

本書は、著者が師匠の澤井先生から学んだことを書籍化しています。

図解等はなく、文字が中心で構成されていますが、武道全般に通ずる内容が多々記載されているので、「技術書」としてとても有益です。

本書から、私が空手稽古・指導に影響受けた2カ所を抜粋します。

①「水の中に魚がゆっくり泳いでいる。そこに小石をポンと投げ入れると、魚はさっと泳ぎ去る。一瞬のできごと、一瞬の速さ、気はそれに似ている。それは一般の運動神経ではなく、それ以上のものである。

頭で考えてから動くのでは、通常の運動神経の範囲です。体が勝手に動くことを理想として、武道稽古を重ねていくべきです。

②「武術とは、皆それぞれ違う形を作り上げていくことである。王先生の得意技と、私の得意技はまた違っている。それでは形はどうか、非常に似ているがどこかが違う。これだよ佐藤君、人には皆持ち味というものがある。それを自分自身の稽古の中から見つけだしていかなければならない。」

空手の指導を長年継続していると、個々の特性による打撃の質の違いを感じることがあります。

以下記事の内容について、実は本書のこの内容からヒントを得ました。

③組手再入門

3位は、天野敏先生の著書です。

本書は、空手黒帯で上達についての限界を感じている人向けです。本書を手にした時の私もそうでした。

著者の天野先生は、空手の経験者でもあり、通常の空手の稽古では教わらないことの記載もあります。

特に目の使い方は、全ての武道に通ずる内容ですので、武道が趣味の方は、どなたでも一読する価値はあると考えております。

まとめ

今回は空手家の私が過去に読んで武力UPにつながった中国拳法の本について記載しました。

①実戦中国拳法 太氣拳

②拳聖澤井健一先生

③組手再入門

各書籍を総じて、空手だけでなく武道全般に通ずるエッセンスが学べると考えております。

なので、武道が趣味の方、また少しでも興味がある方、今回紹介の書籍は本当に有益な良書です。

最後に、芦原空手の関係者の方に向けて記載します。

私が色帯時代に芦原会館総本部に通っていた時、稽古終了後に鏡の前で何やら不思議な稽古をしている黒帯の先輩が2人いました。鏡の前でひたすら立ち続ける稽古、腰を落として手を上げてゆっくり前進・後進する稽古をされていて、ハードな稽古には見えませんが、汗だくになっていました。

当時は、何のために、何をやっているのか全く理解できませんでしたが、黒帯になり今回の書籍を読むことで、先輩たちが実践していたのが「立禅」「這い」であることが分かりました。また、何を考えて、何を得るために稽古していたか、もわかるようになりました。

本ブログのテーマ「生涯武道」を目指して稽古継続すると、過去に理解できなかった稽古内容を理解できたりします。

このように、当人のレベルによって、稽古内容の理解度が全く違ってくることは、武道の面白さでもあると考えております。

今回は以上です。以下記事も参考にどうぞ。

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