今回は、過去の記事中でも記載した「グラップラー刃牙」をおすすめする理由を4選記載します。
サラリーマン空手家の私から見た見解です。
空手の指導、鍛錬法にも影響を与えている内容もあるので、芦原空手・空手・他武道関係者、どなたでも参考にしていただければと思います。
最初に結論です。
①空手を含めた異種格闘技戦のドリームマッチ
②空手家:オロチ独歩の鍛錬法が心に刺さる
③範馬勇次郎(オーガ)の武力が桁外れ
④武術鍛錬と筋トレの違いを認識できる
それでは深堀りしていきます。
なお、記事は全2回です。
グラップラー刃牙とは
板垣恵介先生の著作「バキ」シリーズ4作品の内1作目です。
【バキシリーズ】
1)グラップラー刃牙
2)バキ
3)範馬刃牙
4)刃牙道
板垣先生は、少林寺拳法二段、アマチュアボクシングで国体出場、などの格闘技経験を持ち自衛隊への入隊経験もあります。
経験者ならではの格闘技・戦闘に対する見方・考え方がイラスト・説明に色濃く反映されています。
もちろん、あくまで漫画なので、現実離れしているところも多々ありますが、ベースとなる各格闘技に対する見解・知識がなければ、ここまでの作品は書けないです。
①空手を含めた異種格闘技戦のドリームマッチ
2作目以降も名作ですが、1作目を選んだ理由としては、現実の世の中では成立することがない、様々な格闘技どうしの「異種格闘技戦」の色が濃いためです。
具体例を挙げると、
空手 VS 合気道
空手 VS 中国拳法
相撲 VS プロレス
ボクシング VS テコンドー
などです。
私は、空手の補強で中国拳法の鍛錬を実践、また他の格闘技の技と空手の技を比較(場合によっては稽古に取り入れる)、をするので、漫画とはいえとても参考になります。
②空手家:オロチ独歩の鍛錬法が心に刺さる
「グラップラー刃牙」6巻のお気に入りシーンを紹介します。
オロチ独歩が刃牙に対して、空手の基本技の 「正拳突き」・「前蹴り」等 を予告した上で放ちますが、
刃牙は初動を捉えることができず、よけれることができません。
独歩の曰く、
「わたしはね、今見せた基本技を50年・・・毎日1000本以上続けているんだよ・・・
それができる馬鹿なら誰だって今のような真似ができる。」
回数は極端ですが、空手の基本稽古の本質を付いています。
反復稽古により、無理無駄のない動きを突き詰めると、初動が分からない技に昇華します。
特に打撃技において、パワー・スピードは当然重要ですが、初動も重要です。
芦原空手のサバキの場合、一番大事なのは、ファーストコンタクトで相手の初動をとらえることです。
逆に言えば、初動が分からず捉えられない技は、サバキ(ガードも)をするのが難しいです。
↓オロチ独歩は、人気キャラのため、スピンオフ作品も出ています、こちらもオススメです。
まとめ
今回は、空手家目線で見た「グラップラー刃牙」をおすすめする理由の内、2点を記載しました。
①空手を含めた異種格闘技戦のドリームマッチ
②空手家:オロチ独歩の鍛錬法が心に刺さる
最後に、私が「グラップラー刃牙」を初めて読んだのは、芦原空手緑帯の頃でした。
有段者になり指導もするようになってから読み返すと、当時と違った見方もできます。
格闘技を継続していて、過去に読んだことのある方、見方が変わると得られるものも違ってくるので、是非読み返して見てください!
格闘技を継続していて読んでない方、色々なことを考えさせられ、本当にためになる作品です!
次回も空手家目線で見た見解を記載していきます。
今回は以上です。
↓他の刃牙シリーズの全巻セット
以下記事も参考にどうぞ!