前回に引続いて、漫画「グラップラー刃牙」をおすすめする理由を4選記載します。
サラリーマン空手家の私から見た見解です。
空手指導、鍛錬法にも影響を与えている内容もあるので、芦原空手・空手・他武道関係者、どなたでも参考にしていただければと思います。
最初に結論です。
①空手を含めた異種格闘技戦のドリームマッチ
②空手家:オロチ独歩の鍛錬法が心に刺さる
③範馬勇次郎(オーガ)の武力が桁外れ
④武術鍛錬と筋トレの違いを認識できる
今回は、③/④ について、深堀りしていきます。
↓前回記事↓
③範馬勇次郎(オーガ)の武力が桁外れ
バキの父親の範馬勇次郎の武力を一言で表すと、「一国の軍事力並み」です。
「グラップラー刃牙」: 7巻
では、最強の空手家:独歩との戦闘で、範馬勇次郎が本気をになり、鬼(オーガ)の背中が出てきます。
私が最も気に入っているのは、鬼の背中を得るためのプロセス、つまり、桁外れの武力を得るための鍛錬方法です。
以下、7巻の一部より抜粋します。
「範馬勇次郎は、世界中の戦場を飛び回り、武器を全くもたずに、自らの体を武器として、ひたすら戦闘(打撃)し続けることにより、戦闘用の筋肉を鍛え上げた。
範馬勇次郎がオーガ(鬼)と呼ばれる所以は、異常なまでに発達した打撃用筋肉(ヒッティングマッスル)が造る背中の筋肉の形相。
背中に宿るのは、バーベルトレーニングなどで作った不自然な筋肉ではない、闘いの中で淘汰され積み上げられた格闘(グラップル)の結晶。」
ヒットマッスル(打撃用筋肉)を鍛えるために、ひたすら打撃を行うこと、理に適っていると思います。
↓参考記事↓ ヒットマッスルの鍛え方
④武術鍛錬と筋トレの違いを認識できる
「グラップラー刃牙」:8巻
での、アスリートとしてのパワー・スピードは申し分ない筋肉ドクター:鎬紅葉と刃牙の戦闘シーンです。
鎬紅葉の刃牙に対する攻撃は、テレフォン化していて、刃牙は少しずつ急所を外して効かないです。
これは、現実の組手に置換えても同じことが言えます。
どんなにスピード・パワーがあっても、相手に技の初動を読まれたら、当たっても効かないです。
武道における打撃はいかに初動(=技の起こり)が読まれないようにするかが重要になってきます。
ここで言いたいのは、初動を読まれにくい打撃技を習得するには武道鍛錬が必要で、筋トレのみでは習得できないことです。
武術鍛錬と筋トレの違いを明確に表わしている今回のシーンから、私は空手技における初動の大切さを意識するようになりました。
注意点として、武道において筋トレは不要、という訳ではないです。
空手稽古を継続した上で、筋トレもすべきと考えています。
まとめ
今回は、空手家目線で見た、「グラップラー刃牙」おすすめする理由を4選記載しました。
①空手を含めた異種格闘技戦のドリームマッチ
②空手家:オロチ独歩の鍛錬法が心に刺さる
③範馬勇次郎(オーガ)の武力が桁外れ
④武術鍛錬と筋トレの違いを認識できる
他にも多々ありますが、空手家目線で見た理由です。
最後に、格闘技経験はないけど、興味はある人からたまに受ける質問があります。
「最強の格闘技は何でしょうか?」
こう問われた時の
私の答えは「北斗神拳」です。
(本題のグラップラー刃牙からずれますが。)
北斗神拳のように架空の拳法であれば最強と言えるんでしょうが、現実的にはそのような格闘技は存在しないです。
ルールが違う異種格闘技どうしで比較すること自体が難しく、突き詰めたら当人のポテンシャル、
つまり「人による」からです。
本作を読むと、これがよく分かります。
仮に、範馬勇次郎が何等か格闘技のスタイルで戦ったとしたら、その格闘技が最強になります。
今回は以上です。
以下記事も参考に。