空手の道場では、「セイッ」、「ソイヤッ」と気合の入った掛け声が発されます。
今回は、空手の稽古で声出しすることのメリットについて考えてみました。
最初に結論です。
①打撃時の呼吸方法が学べる
②気分がよくなる
③日常生活で大きな声が出せる
私の専門はフルコンタクト空手の芦原空手(芦原会館)です。
芦原空手を含む空手関係者はどなたでも参考になる内容です。
打撃武道全般に有益な内容もあります。
また、日常生活におけるメリットも記載しますので、どなたでも参考にしていただければと思います。
それでは深堀りします。
①打撃時の呼吸方法が学べる
空手の基本稽古の際、インパクト(=相手に技が当てる瞬間)に気合いの入った声を出します。
普段は出さないレベルの大声です。
声を出すということは、息を吐いています。
実は、これが理想的な打撃時の呼吸方法です。
キックボクシング・ボクシング・等の試合で技を繰り出す選手から、息を吐き「シッ」と聞こえることがありますが同じ呼吸方法です。
息を吐きながら技を出すことは脱力に繋がり、脱力して技を出すことは、スピードアップに繋がります。
また、インパクト時に息を吐くことで、力を入れるべき瞬間を短くできます。
メリハリをつけることができるので、スタミナアップに繋がります。
打撃時に息を吐くことは、私が黄色帯の時に芦原会館総本部指導員から教わった呼吸法です。
当時、数ラウンド組手をするとすぐにスタミナ切れを起こしていた私を見て、いただいたアドバイスでした。
呼吸法を意識してからは、スタミナ不足が大幅に改善されました。
②気分がよくなる
空手で気合いを入れる際には、日常生活ではまず出さない音量の声を出します。
ただ、大きな声を出すだけではなく、一つの技に集中して、打撃を想定した発声です。
声出しを伴う一連の動作により、気分がよくなります。
私自身、声出しによりストレス発散できているとよく思います。
空手から少しずれますが、カラオケで大声で歌うことでもストレス発散できる人もいるかと思います。
あくまで私の感覚ですが、カラオケに比べて、打撃を想定しての気合いを入れた大声の方が、だいぶ気分がよくなります。
③日常生活で大きな声が出せる
日常生活でにおいて、腹から大声を出すことは、ほぼないと思います。
もちろん、職業により大声を出す場合もあるかとは思いますが、少数派ではないでしょうか。
空手で普段出さない大声を出していると、日常生活でも大きな声を出しやすくなります。
サラリーマンの私が会社でたまに見るケースとして、朝礼等の人前でしゃべる際に、ボソボソと声小さく話す人がいます。
何を言っているか聞き取れない場合もあり、印象がよくないです。
ちなみに、私がこれまで接してきた空手経験者からは、このようなケースは見受けられません。
ビジネスの場面においては、声は小さいより大きい方が、確実に印象がいいので、大きな声を出しやすくなることがメリットと考えます。
まとめ
今回は、空手の稽古で声出しすることのメリットを記載しました。
①打撃時の呼吸方法が学べる
②気分がよくなる
③日常生活で大きな声が出せる
空手技術面のメリットとして、打撃時の理想の呼吸方法が学べます。
他の打撃武道でも共通する呼吸方法です。
メンタル面で、気分がよくなり、ストレス発散できます。
毎回の稽古後、私は気分がいいと感じていますが、体を動かすことに加えて、大声を出すことも一因です。
日常生活において、大きな声が出しやすくなれば、ビジネスにおける印象も変わってくるのでは?と思います。
私自身の経験として、過去にPTA役員を務めていた時、大勢の前でしゃべる際はかなり緊張はしていましたが、声は出せていました。
空手で定期的に大声を出していたことが役立ちました。
今回、空手における「声出し」だけを取り上げてみましたが、とても有益と改めて感じました。
日常生活でのメリットを認識することで空手稽古を継続できれば、本ブログのコンセプト「生涯武道」にも繋がります!
今回は以上です。
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