今回は、空手を継続すると下半身(足腰)を強化できる理由を記載します。
最初に結論です。
①腰を落としての移動稽古が標準メニュー
②全身運動のため全ての技で下半身を使う
③サバキ・組手で倒されないような下半身の使い方が必要
空手未経験者の方、または少しでも興味がある方、空手を継続することで強靭な下半身が得られる理由がわかり、運動不足解消の1案として空手を検討いただければ幸いです。
私の専門は芦原空手(芦原会館)ですので、サバキ技術に興味がある方、実際にサバキ系空手の鍛錬をされている方も参考になる内容です。
それでは深堀りしていきます。
下半身のトレーニングメニュー
皆さんが考える下半身のトレーニングメニューとしては何があるでしょうか?
私が考える一般的なトレーニングとしては、以下の3例です。
・ランニング
・自転車
・スクワット
少しマニアックですが、武術的なメニューも入れると、
・立禅(中国拳法)
・這い(中国拳法)
(具体的には以下の太氣拳です)
・四股踏み
もあります。
あくまで例のため、他にも多々あります。
次に「空手」も上記のメニュー同様に、下半身強化できると考える理由を記載します。
腰を落としての移動稽古が標準メニュー
空手では、「前屈立ち」という立ち方があります。
具体的には、足を前後に開いて中腰に落として、構えます。
芦原空手の移動稽古では、前屈立ちの腰の高さを保ったまま、前に移動しながら攻撃(パンチ・蹴り)を出します。
腰を落としたまま移動して攻撃を出すことは、非日常的な動作で、足腰に効きます。
特に、初心者・未経験者の方、足腰に効くので翌日は筋肉痛になるのでは?と思います。
移動稽古の目的としては、足腰の鍛錬の他に、ダイナミックな腰の使い方、技における体重の乗せ方、の習得もあります。
全身運動のため全ての技で下半身を使う
空手の技は全て下半身を使った全身運動です。
蹴り(足による攻撃技)はもちろんですが、パンチ・受けも下半身ありきの技です。
武道全般に通ずる内容でもありますが、各技のパワーの源は下半身です。
各技の鍛錬をすることがそのまま下半身の鍛錬に繋がります。
特に芦原空手の場合は、重要なテクニックであるステップワークでも下半身鍛錬になります。
芦原空手の型は、ステップワークと各攻撃技を総合的に学べて、かつ、下半身強化できる、合理的な稽古方法です。
サバキ・組手で倒されないような下半身の使い方が必要
芦原空手の場合、特に、黒帯となると、サバキの際は、下級者の攻めに対して、どのような形でも倒される(=上半身が地面に付く)ことはNGです。
KOは当然NGですが、バランスを崩して倒れること、投げられて倒れることもNGです。
下級者の攻めに対して、倒れないようにするためには、下半身の強化は必須です。
逆に言うと、サバキ技術習得のために、下級者の攻めに対して倒れないような身のこなしをすること、それ自体が下半身強化に繋がります。
特に黒帯のサバキ技術をフォーカスしましたが、組手でも同じことが言えます。
まとめ
今回は、空手を継続すると足腰(下半身)を強化できる理由を記載しました。
①腰を落としての移動稽古が標準メニュー
②全身運動のため全ての技で下半身を使う
③サバキ・組手で倒されないような下半身の使い方が必要
空手未経験者の方、足腰を鍛えるなら、ランニング・自転車・スクワットが一般的なメニューかと思います。
もちろん他にもありますが、これらに比べて空手は、対人の攻防を想定した武術のため、下半身を鍛えるだけでなく、武力が得られるという付加価値もあります。
また、芦原空手を含む空手関係者の方、他にも下半身強化に繋がる稽古はあると思いますが、代表的な3つを挙げました。
ご自身の自主トレメニュー検討の一助になれば幸いです。
補足として、有段者でさらに上のレベルを目指すのであれば、やはり、下半身の強化は必須と考えています。
以下にて私自身の空手’外’の下半身鍛錬のメニューを紹介します。
・立禅(中国拳法)
・這い(中国拳法)
・自転車(フィットネスバイク)
自転車は、以下のBODYMAKER品を使用しています。
2万円程度のもので十分です。
今回は以上です。
以下記事も参考にどうぞ。
以下3冊は芦原空手のバイブルです、どれか1冊でも内容を理解できて指導できれば、道場が開けます!