今回は、相手の初動を捉えるための稽古方法を3つ記載します。
最初に結論です。
①鏡でフォームチェック
②約束組手
③サバキ・組手
何故、初動を捉える必要があるのか? については、前回記事で記載しました。
今回は、相手の初動と捉えるための具体的な稽古方法を記載します。
↓前回記事↓
攻撃のパターンについて
そもそもですが、空手も含めた打撃系格闘技の場合、相手が使う攻撃の部位としては、右手・左手・右足・左足の4つです。
高さ・技の種類によって、技の軌道は増えますが、部位としては4本のみです。
極論を言えば、相手は4本の内のどれかを使って攻撃してきます。
ここで重要なのが、目の置き方になります。
全体を見ているか?
つまり、相手が攻撃のために使ってくる4部位が見えているか です。
全体を見るためには、武道用の目の使い方が必要になってきます。
今回は深堀りしませんが、過去記事で理想の目の置き方として「遠山の目付」について、記載しましたので、以下を参考にしていただければと思います。
①鏡でフォームチェック
空手を含む武道の経験者は、鏡を見て、自分のフォームチェックをすることがあると思います。
特に、初心者の方は、師範・指導員の動きを手本として、真似から入るので自分のフォームチェックは上達のためには必須でしょう。
ある程度上級者になれば、その流派の攻撃技のフォームは習得していることになります。
自分の技のフォームが、各流派の攻撃技の形となるのであれば、鏡に映った自分の挙動を相手の技として映し変えて見ることができます。
鏡に映った自分の挙動を見る際に、初動を見ることを意識すると、おのずと各技の初動のパターンがわかってきます。
芦原英幸先生の書籍:「実戦!芦原カラテ3」より引用します。
私は下記からヒントを得ました。
「・・・技を見切れるようにするには、まずは自分が技を出す時にどういう体勢をとっているのかを知ることが第一である。
そしてそれが相手から見た目にどう映るのかを把握して練習するしかない。
常にあらゆる動きを考えながら練習するしかない。」
②約束組手
過去には、約束組手のメリットを記載しました。
初心者~中級者には、各サバキの挙動をマスターするためのエッセンスが約束組手に詰まっています。
あくまで上級者向けになりますが、今回テーマの初動を捉えるためにも、約束組手は有益と考えています。
レベルが上がってくると、約束組手で習得できるのは各サバキの挙動だけではないことに気付きます。
その中に「攻めのタイミング」もあります。
今回の初動を捉えることも、適切な「攻めのタイミング」の1つです。
③サバキ・組手
もうひとつの稽古方法は、サバキ・組手、つまり実戦です。
上述の①②を積み重ねたとして、
最後は、フリーに動く相手の挙動を見て慣れる必要があります。
今回テーマの「初動を捉える」ことは、高度な内容です。
上述①②だけではカバーしきれないと考えています。
まとめ
今回は、相手の初動を捉えるための稽古方法として、以下の3つを紹介しました。
①鏡でフォームチェック
②約束組手
③サバキ・組手
芦原空手(芦原会館)が専門の私としては、相手の初撃を捌くことが、最も理想的と考えています。
(現実のサバキ・組手では、なかなかうまくいきませんが・・・)
初撃を捌くにはどのような稽古をすべきか?
を考えて、今回の結論に至りました。
特に、①③は、どのような武道・格闘技でも共通する内容になるかと思います。
次回は、「初動が分らない技」の稽古方法について記載します。
今回は以上です。
以下記事も参考に。