こんにちは、everkarate です。
前回の呼吸法の続きです。打撃時の呼吸法として息を吐くことを記載しました。
その効果としては、界王拳1.5倍と表現しました。
さて今回は、何故打撃時に息を吐くべきか?その理由3つを記載します。
最初に結論です。
①インパクト時の力の集中
②スピードアップ
③スタミナ維持
それでは、各項目を深堀りします。
①インパクト時の力の集中
インパクトとは打撃が当たる瞬間です。空手の基本稽古ではインパクトの瞬間に力を入れて打ち抜くことをイメージします。基本稽古では、インパクト時に合わせて声を出して気合いを入れます。この時には息を吐いています。つまり、打撃時に息を吐くことは、基本稽古と同じ呼吸法になります。
↓参考記事↓ 基本稽古をする理由 フルコン空手/芦原空手向け
②スピードアップ
息を吐きながら技を出すことは脱力に繋がります。
脱力して技を出すことは、スピードアップに繋がります。
↓参考記事↓ 常に柔らかく動く…ための稽古方法
③スタミナ維持
インパクト時に息を吐くことで、力を入れるべき瞬間を短くできます。メリハリをつけることができるので、スタミナアップに繋がります。
今回の呼吸法は、私が黄色帯の時代に総本部指導員から教わった呼吸法ですが、最初に明確な効果が確認できたのが、このスタミナ維持です。
詳細は前回記事に記載しました。
↓前回記事↓ 呼吸法で界王拳1.5倍 その方法 武道/martial arts 全般向け
まとめ
今回は、打撃時に息を吐くべき理由3つを記載しました。
①インパクト時の力の集中
②スピードアップ
③スタミナ維持
今回の呼吸法は、実際に稽古して体得した呼吸法ですが、感覚的な要素が大きく、文字で表現することが難しい所があると感じました。ただ、組手・サバキ、ひいては武道全般において、確実に有益な呼吸法になるので、初心者の方はぜひ実践してもらいたいです。経験者の方には、なぜこのような呼吸をすべきかを考えるキッカケになれば幸いと思います。
最後に、芦原英幸先代館長の著書「空手に燃え空手に生きる」から、私が好きな内容を引用します。
「壁に影を映して、パンチをトレーニングでも、パンチの影が見えなくなったことを感じ出した。思い切りパンチを放つとまるで竹筒に水を入れて力一杯にふると、水が一方に一気に収斂するように、腕の血液が瞬間的に拳に流れ込み、拳が破裂するような感覚を覚えるようになった。包帯でも巻いて、拳が破裂するのを押さえたい気がしたものである。これならどんなに大きな奴でも倒せると、と自信がついた。」
私自身としては、達人の体の使い方には程遠いので、ここまでの感覚はないですが、長く空手を修行していると近い感覚が得られるようになります。先代館長が超人的なスピードでパンチを打つとき、息を吐いていました。これを見て、やはり、打撃においては、息を吐くことが、合理的な呼吸法であると確信しました。
芦原英幸先代館長の超人的なパンチは以下商品で確認可能です。
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以上、少しでも参考になれば幸いです。