これは達人の芦原英幸先生の指導内容です。
具体的には、以下書籍の177ページに記載があります。
前回は「うまくなりたかったらストレッチ」をテーマとして記載しました。
今回は「強くなりたかったらパワーアップ」の理由を考えてみました。
最初に結論です。
①効く「蹴り」・「パンチ」が出せるため
②打たれ強くなるため
私の専門は芦原空手(芦原会館)です。
芦原空手はもちろん、直接打撃系の武道全般に通ずる内容でもあるので、関係者はご一読いただければ幸いです。
それでは深堀りします。
そもそもパワーアップとは何か?
「強くなりたかったらパワーアップ」 のパワーとは、具体的に「筋力」を指します。
筋力を得るためには「筋トレ」すべきと考えるの一般的です。
もちろん「筋トレ」はパワーアップのための有効な手段で、私も補強として取り入れていますが、空手稽古により空手用の筋力を得ることもできます。
また、足の筋肉を鍛えるための、自転車、ランニングも有効なトレーニングです。
他にも筋力を上げることができる鍛錬はあります。
次から、「パワー」=「筋力」 を上げることで、強くなれる理由を記載します。
①効く「蹴り」・「パンチ」が出せるため
冒頭で紹介の書籍「空手に燃え空手に生きる」の178ページから抜粋します。
パワーアップで体力をつけるのは、ナタのような「効く」蹴り、パンチを生み出すことが目的である。
パワーがあってこそ、より技が生きる。
芦原空手だけでなく、武道全般に通ずる真理でもあると思います。
もちろん、技のフォーム、スピードも重要です。
それでも、直接打撃を想定すると、いくらフォームが整いスピードがある技を出せたとしても、効く技を出したいならパワーが必要です。
ここは、打撃技の奥が深いところです。
別記事では、
と記載しました。
組手の際は、パワーを持った上で力を抜いて、インパクト(技が当たる瞬間)のみ力を入れる動きが理想と考えています。
インパクト時に出せる力を持つことで、より強力な打撃技を出せます。

②打たれ強くなるため
「空手に燃え空手に生きる」の178ページから、再び抜粋します。
パワーアップで体力をつけるのは・・・また、多少打たれても耐えられるスタミナがつく。
直接打撃制の武術の場合、もちろん相手も全力で打ってきます。
理想としては相手の技に当たらないような動きをすべきですが、特に対戦者とレベルが均衡していれば、難しいです。
現実的には、相手の技の衝撃を自身の体で受け取めることが多々あります。
衝撃を受け止める際に、筋力があれば、より反発できます。
反発によりダメージを低減できれば、結果的に打たれ強さに繋がります。

まとめ
今回は「強くなりたかったらパワーアップ」の理由を2つ記載しました。
①効く「蹴り」・「パンチ」が出せるため
②打たれ強くなるため
直接打撃武術での強さを求めるのであれば、パワーは必須です。
極論を言えば、いくら空手の術を習得していてもパワーがなければ、パワーのある素人に負けます。
空手の技を使うためには最低限のパワーが必要であること、今回記事を記載して、改めて認識できました。
最後に私が芦原会館総本部に通っていた頃のエピソードです。
実は、前回と今回のテーマである
は本部指導員(先生)から直接教わった内容でもあります。
当時はそこまで意味を考えようとしませんでしたが、黒帯になり、芦原空手の原点を探るために「空手に燃え空手に生きる」を読んで改めて当時の指導員の言葉を思い出しました。
当時の指導員は、芦原英幸先生から直接指導を受けられた方でしたので、芦原先生直伝だったのだろうと思います。
1986年に出版された「空手に燃え空手に生きる」には、今も色褪せることのない指導内容・技術が詰まっています。
時代が変わっても色褪せることのない技術を追求することはとても面白く、本ブログコンセプトの「生涯武道」にも繋がると考えています。
今回は以上です。
芦原先生の名著をもう1冊ご紹介します、こちらも読みごたえタップリです。
以下記事も参考にどうぞ。








