より高みを目指すための稽古計画 ポイント 3つ 空手全般向け

※当サイトで紹介している商品の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれる場合があります。

みなさん、こんにちは!

「計画を立てて稽古をし、より高みを目指す」

これは、芦原空手の技術書に記載の内容です。

具体的には、以下書籍の、16ページ目左下です。

今回はより高みを目指すために、稽古を計画する際のポイントを3つ記載します。

最初に結論です。

①月単位で稽古内容を考える

②当日の稽古内容は予め決めておく

③昇段審査用には特別な稽古を組む

私は芦原空手(芦原会館)の支部道場で指導に携わっています。

今回の3つは指導者として、実際に稽古計画をする際に心掛けている内容です。

芦原空手に限らず空手指導に携わっている方、ご自身の見解と比較いただき新たな気付きがあれば幸いです。

また、空手道場に通われている方、経験者の方、上達のための稽古計画の参考になると思います。

それでは深堀りしていきます。

目次

①月単位で稽古内容を考える

所属流派の芦原会館では、「サバキ」という攻防一体のテクニック習得を目的として稽古します。

サバキ技術はバリエーションを含めると、技の広がりが多岐にわたります。

例として、相手の右前蹴りに対してのサバキのバリエーションの一部を以下に記載します。

全て芦原空手の型から抜粋しました。

相手の右前蹴りに対して

1)ステップバックしながら外受け → 左斜めにポジショニング(①のポジション)しながら相手を崩す(回し受けの要領) → 右膝蹴り 【組手の型1の③】

2)ステップバックしながら外受け → 右パンチ → 右回し蹴り(高さは中段以上) 【初心の型1の⑥】

3)ステップバックしながら外受け → 右足クロスステップ → 裏投げ → 崩れかかる相手の後頭部に対して左膝蹴り 【組手の型5の③】

4)③のポジショニング(自分から見て左斜め後ろ)をしながら外受け → 相手顔面にパンチコンビネーション(右アッパー→左フック→右フック) → 右回し蹴り(高さ中段以上) 【実戦の型1の⑥】

タイミング・位置によってもパターンが変わるし、攻撃技も多々あるので、あくまで1部です。

相手の攻撃技も単発でなく、連打を含めると多々あります。

上述のように無限にバリエーションがあるサバキ技術なので、月単位でテーマをまとめることで、集中的に稽古することが効率的と考えます。

例として、相手の技を「前蹴り」等を固定した上で各バリエーションを約束組手で稽古します。

テーマは「技」が限定でなく、攻めタイミング、ポジショニング、顔面パンチ攻防、等でも組むことができます。

各バリエーションで稽古することで設定したテーマの習得を目指します。

↓以下商品にて公開されている 芦原空手の型の全て が学べます。

②当日の稽古内容は予め決めておく

上述のように月単位でテーマを計画した上で、毎回の稽古内容を考えます。

当日の稽古内容は、稽古前に予め決めておきます。

私の実例ですが、毎回の稽古内容はフローチャート式に、ノートに書いています。

以下が稽古フローチャートの例です。

柔軟基本移動ミット約束サバキ・組手補強

各項目に下段には、前回以前の稽古内容を見返した上で、その日の稽古内容詳細を、稽古前に記載します。

各稽古にかかった時間も記載していきます。

稽古内容を予め決めてノートに書いておくことで、当日の稽古内容が整理されるので、以前(ノート使用前)より、スムーズに稽古を進行できるようになり、上達のための体系立てた稽古を組むことに繋がっています。

③昇段審査用には特別な稽古を組む

上記①②は、道場の全体稽古での計画方法として記載しました。

昇級・昇段の前には、型・コンビネーションの稽古も取り入れます。

一般部の黒帯(初段)以上の昇段審査には、通常の道場の全体稽古メニューだけでは、カバーしきれないと考えています。

理由は、サバキができなければ黒帯の審査に合格しないからです。

茶帯までの昇級審査であれば、

通常の道場稽古 + 一人での自主トレ

でカバーできますが、黒帯用のサバキ技術を習得するには、対人稽古であるサバキ・組手の稽古を重ねる必要があります。

以上より、指導側としては、一般部黒帯を目指す人に対しては、特に組手・サバキの場数を増やすことを推奨しています。

注意書きとして、強制ではなくあくまで任意です。

特に、中高年の方、学生でも受験生であれば、稽古内容を考える必要があるので、事前に道場生とよく話し認識を合わせた上での特別な稽古メニューです。

まとめ

今回はより高みを目指すために、稽古を計画する際のポイントを3つ記載しました。

①月単位で稽古内容を考える

②当日の稽古内容は予め決めておく

③昇段審査用には特別な稽古を組む

指導者として実際に稽古計画をする際に、私が心掛けている内容です。

私は黒帯になって間もなく、指導も担当するようになりましたが、当初は今回記載のような計画立てた稽古は組んでいませんでした。

当初は、空手道場に向かう際中に、

今日の道場稽古のメニューは何にしようか?

と考えていました。

長年の指導期間を経て、芦原カラテ技術書も参考にしながら、今回のような稽古計画のベースを持つようになりました。

(参考にした技術書は、本記事の冒頭に紹介の「実戦!芦原カラテ3」です)

まだまだ改善の余地はあるかもしれませんが、

「計画を立てて稽古をし、より高みを目指す」

ことで、少しでも質の高い稽古をする道場にしたいです。

より高みを目指すことができる計画立てられた稽古メニューで運営、かつ、年齢・レベルに応じた無理のない指導・稽古、これらを満たすことで、本ブログのコンセプト「生涯武道」に繋がると道場にしていきたいと考えています。

今回は以上です。

以下記事も参考にどうぞ!

目次